８月２９日。
私たちは８月３０日に開催される
トマト祭りに参加するため
スペインへと降り立った。
その日は気持ちとして結構慌ただしい日だった。
飛行機で
エジプトのカイロからスペインのバルセロナに
昼の１２時頃着き
そのまま電車なりなんなりを利用
し市内のバスステーションに行き
バルセロナからバスで４時間かけて
バレンシア、という町へ行き
そのまま「エアビ」というシステムを使い
個人宅にお金を払って泊めていただく予定だった。
ダハブ、カイロ、と
緩い時間を過ごし過ぎたからなのか何なのか
私たちはバルセロナ空港から
市内のバスステーションまで行く方法が
どうしても分からなかった。
地球の歩きかたにもざっくり書いてあるんだけど
詳しく書いてないので
「これで本当にいけるのか」
確信を得るためにネットで調べても
１から１０までバスステーションまでの行き方を
事細かに記した記事は存在しなかった。
旅も４ヶ月が経ち
「なんとかなるだろう」
「現地に行ったら分かるだろう」と、
どこかで思っていたことは否めない。
よく分からないままついに体はバルセロナへ。
空港に着いた瞬間、
「これは本当に分からない」
ということが分かった笑
バス？メトロ？地下鉄？の種類が多すぎて
どれに乗ればいいか分からないし
そもそも我々、自分たちが乗るべきバスも
イマイチ分かっていなかったので
本当に「この」バスステーションに行けば
大丈夫なのかどうなのかすら分からなかった
で！
私の脳裏に浮かんでしまった・・・
「ヒッチハイクで
バレンシアまで行くほうが
楽なんじゃない！？？」
主人に提案してみると
すごい渋ってたんだけど
空港の出口から「P」と書かれた方向へ
人がわんさか流れていくし
これだけ人がいるんだから
誰かバレンシアまで行くだろう、と
思わずにはいられなかった。
時刻は１２時。
私たちが乗りたいバレンシア行きのバスは
２時半と４時半に出発する。
「３０分だけやらせて！
もし無理だったらあきらめるから！！」
意気揚々と空港内のパーキングに向かった。
車の流れを見ていると出口は１つのようだったので
出口近くに場所を定めた。
実は２、３年前に１度岡山から大阪まで
主人と２人でヒッチハイクをしたことがある。
４組のかたにお世話になったんだけど
１５分も待たずに次の車が見つかった、
という経験をしていたし
スペイン人って
陽気なイメージがあるじゃん！？？？
「Oh！！ジャパニーズ！！
へいへい乗ってけ～～～！！」って
もはや奪い合われるほどに
車が停まってくれるイメージだったのです
荷物を地面に置き一呼吸。
やっぱりいざ指を突き立てるとなると超緊張する～～～～
よし！
いっくぞーーー！！
へーーーーーーい！
おっっっねがいしまーーーす！！
「どこ行きたいのーー？？」
手を上げた瞬間、背後から声をかけられた笑
もうびっっっくり！！！笑
「バレンシア！」というと
「オーマイガー！！」って笑
実はバルセロナとバレンシアは
３００キロくらい離れてる。
「僕、家がすぐ近くだからバレンシアまでは行けないんだけど
家の近くのヒッチハイクが
上手く行きそうなポイントまでだったら
連れていってあげられるよ」と。
うっひょーーーー！！！！！
やっぱり私の直感
さいっっこおおおおおうっっ！！！！
乗せてくれた彼は「ルキア」といって
なんと空港で預け荷物を機体に運んだり
降ろしたりする仕事をしているらしいっっ！！
仕事後の疲れた体でよくしてくれて本当に感謝！！
日本にも１度来たことがあって
「空港で働いているから
割引があって？？
２万くらいで日本まで行けるんだよ～」って！！！
それ、いいな！！笑
１０分くらい乗せてもらって
幹線道路沿い（というか感覚的にはほぼ高速道路）にある
ガソリンスタンドの近くで降ろしてくれた♩
「ここはバレンシアに行く人が通る道。
ガソリンスタンドも近くにあるから速度も落としやすいし
ガソリンスタンドに入った人に頼んでもいい。
もし誰も見つからなかったら
キャンピング場もあそこにあるからそこで１泊してもいいし
なんなら僕の家もあるからね！」と
すっごく素敵な笑顔の本当に気持ちいい方で
こういう旅するだけじゃあ
ありえない出会いがあるから
ヒッチハイクってやめられない♡
バスで４時間かかる場所、ということは
車だったらもう少し早いかもしれないから
日没前にはバレンシアつけちゃうな～♩と想像しながら
お昼１時前からヒッチハイク、スタート！！！！
・・・・・
・・・・・・止まらん。
・・・・・・
見向きもされん！！！笑
脳内で再生される
数十分前の会話・・・
車内で、というよりか乗り込む前
ルキアから言われた言葉
「スペイン人、というより少なくともバルセロナでは
ヒッチハイクはメジャーじゃないんだ。
だからヒッチハイク難しいかもしれないけど
それでも送っていって大丈夫かな？」
「うん！大丈夫！ありがとう！！！」
この時は、バスよりも早く
素敵な出会いと共に
バレンシアに着いているイメージしかなかった
陽気なスペイン人、
どこいったあああああああああ！！！！！！
ルキアのアドバイスである
「ガソリンスタンドに停まった人に声かけな」は
さすがにハードル高くて実行できず
そのまま時刻は３時に・・・・
日本で停まってくれる人が見つかる頻度で
スペインでは車内から手を振ってくれるのが限度。
そして現実的に考え始めた
「バレンシアまで直行できるとは限らない
どこかで降ろされてそのまま次の車が見つからなかったら・・・」
明日のトマト祭りに行けなかったら本末転倒が過ぎる。
そして、今回はホテルチェックインじゃなくて
エアビで個人宅にお世話になるので
遅くなっても困る・・・
諦めよう・・・
結局、
空港に戻り
そこからメトロか何かを使いバス乗り場までいくという
振り出しに戻ることになりました
空港までの道のりは８キロ。
１人３０キロある荷物を背負い
歩かざるを得ませんでした。
自己嫌悪。という言葉が
この日ほど似合う日はなかったでしょう。
私の涙でしょうか
「調子乗るな」との神様からのお叱りでしょうか
空からは雨まで降ってきました
１キロほど
とぼとぼ歩いているとローカルのバス停を発見！！
「とりあえずバスで空港まで近づこう！」
結局、地図アプリなどを駆使し
なんと乗りたかったバス停の近くまで行けました！！笑
（これが出来るんだったら
絶対空港からバス停まで行けてた笑
人は必死になるとなんでもできる！）
結局４時半のバスにも乗れず
夜７時発、１１時半着のバスに乗ることに・・・
さらにさらに
エアビでお世話になる人は
英語もスペイン語も通じないロシア人の方で
もし家が分からなかったら
どうやって探そう。。。
一応１２時になる、という断りは入れたんだけど
迷ってさらに遅くなって寝てたらどうしようとビクビク。
不安と申し訳なさに潰されそうになりながら
バスに４時間半揺られ・・・
そのままタクシーに飛び乗り
教えていただいていた住所を伝えると・・・
無事に着いたーー！！！！
恐る恐るチャイム鳴らすと・・・
出てくれたーーーー！！！！
人に出会えて泣きたくなったの、
初めてカウチサーフィンした時以来！！！！！
ちょっと旅に慣れてしまったゆえに生まれた
私の気の緩み、というか安易さから
宿の人にも主人にも迷惑とか
ストレスとか不安とか与えてしまって
本当に申し訳なかったああああああ＞＜
でも、無事着けて本当によかった！！
そんな１日でした！
後で別の人に聞いてみると
西ヨーロッパでのヒッチハイク
１台車に停まってもらうのに
ある人は３時間、
ある人は２日、待ったとか・・・笑
西ヨーロッパはヒッチハイク難しいのかな？？
個人的には少なくとも
スペイン北部でのヒッチハイクは
おすすめしませーーん！！！笑
バスを待っている間に
インドで買ったヘナで
明日のトマト祭りに向けた準備笑
＊＊＊８月２９日家計簿＊＊＊＊
飛行機代（カイローバルセロナ）：４万１０００円
バルセロナーバレンシア：４９・２ユーロ ６４３５円
ATM使用量：５ユーロ ６５４円
ヒッチハイク場所ー空港までのバス代：４．３ユーロ ５６３円
バレンシアからエアビの宿までタクシー：１５ユーロ ２０００円
宿代：３６００円
トマティーナ参加票印刷費：４ユーロ ５２４円
合計：５万４７７６円
内訳
移動費：８９９８円
雑費：１１７８円
国境越え移動費：４万１０００円
宿代：３６００円
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２０１８年１月、
アメリカ
キャンピングカーで横断仲間募集中♩
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