その「大人」に出会ったのは
２０歳の私が参加した
「だっぴ」というイベントでした
長身で黒髪で
ヒゲがあって
かっこいい。
その「大人」は
岡山市磨屋町にある
bar.comptoir（バー コントワール）のオーナー
「園田 浩也さん」でした
一挙手一投足すべてがかっこよくて
「わ〜これが大人か〜」と痺れたあの頃。
相当強い憧れを持ちながらも
憧れすぎてお店には行けず
「ラジオの打ち合わせ」という名目で
とある素敵な方に
初めてコントワールに連れていっていただいた時は
目眩がしそうでした
それから月日は流れ、
コントワールは
私、
そして主人にとって
本当に大切な場所に
そして
園田さんは
「私たち２人が憧れる大人のお１人」となっていました
主人が代表を務めている？いた？？
満月BARにも毎回ご参加いただいたり
そのおもてなしの精神を学ばせていただこうと
学生メンバーの研修をもしてくだっています。
私たちが付き合って初めて行った場所もコントワール
公開プロポーズの後
お祝いのシャンパンをふるまってくださったのもコントワール
大切な方に
私たちの大切な方を知ってほしい、と
結婚式のドリンクを御願いしたのもコントワール
結婚式の次の日に
行ったのもコントワール・・・笑
私たちの妹弟のような存在の後輩達が
将来を誓い合ったのも
なんとコントワール♡
そんな園田さんがこの度
バーテンダーとしてのこだわりや
接客、お客さんとのお話など
１０年間バーカンウンターに立ち続けた経験の中から
２１話を選んだ
エッセー本を出版されました
その名も
バーカウンターを通じて、、コントワールでの21の話。
先日
この出版記念イベントに参加させていただいた日のこと。
園田さんからはいつも
「常に普通であること」
「普通に磨きをかけ続けること」
そして「普通の先にあるとんでもない景色」を
魅せていただくのですが
その日の
コントワールの空気は
なんだか
いつもとは少し違っていたように感じました
一言でいうなら
秋の入学式。
入学式のようなワクワクと共に
「１０年経った」という思い出と哀愁とその歴史の重み。
そんなものがお店に溢れていたような。
エッセーをお店で拝読し
「１０年の凄み」をしみじみ感じた私は
何かの拍子に
「外から中入ってきてくださいよ〜！
なんだか今日
秋の入学式っぽい雰囲気です！！」とほざいてしまい笑
園田さんはふら〜と
お店の外に出られ
お店の外から中を見たり
周りの景色をご覧になったりしていました
いつもカウンターの中にいる園田さんを
お店の中から見たり
「入口から見える町の景色って
１０年で変わったのかな？」とか
園田さんの背中を見ながら
このエッセー集に書ききれなかった
たくさんの思い出とか想像しているうちに
私、勝手に感極まり
お店の中で号泣
笑
主人も園田さんも
戸惑いながらの爆笑でしたが
その時気づきました
あ〜、
コントワールって
そのまま園田さんだったんだな〜と。
お母さんがいなくて泣いちゃう
赤ちゃんみたいに
園田さんがいないコントワールにいるのが
なんだかとっても申し訳なくて
急に寂しくなったんです
エッセー集の中に
こんな章があります
「バーは人なりは早すぎる」
いつも
普通の先にある「ええっすねえ」を
追い求める園田さん。
ただ、私たちからしたら
いつもコントワールは園田さんで、
コントワールに行きたいときは
園田さんにお会いしたいときで。
ただ、そこはいつも「普通」でありつづけ
「自分が帰るべき気持ち」を思いださせてくれる
そんな、
いつまで経っても追いつけない
だけど変わらない
大切な場所と人があることが
たまらなく幸せだな〜と思うのです。
コントワールはいつだって
私たちが憧れる園田さんそのものだから。
いつまでも「普通で」。
私たちはその普通を目指して
今日も１つずつかっこいい大人になりたいと思います
bar.coptoir
岡山市北区磨屋町
営業時間：16時30分～24時30分
日曜定休
エッセー集650円（店内のみで販売）