内臓脂肪と皮下脂肪の一番の違いは、脂肪がつく場所です。
内臓脂肪はおなかを中心とした内臓のまわりにつく脂肪ですが、皮下脂肪は皮膚と筋肉の間に蓄積します。
また、内臓脂肪はおなかまわりにしかつきませんが、皮下脂肪は二の腕やおしり、太ももなど、他の部分にもつきやすいです。
特に太ももやおしりなど下半身につきやすいことから、おなかがぽっこり出る「りんご型」の内臓脂肪に対し、「洋なし型」ともいわれています。
内臓脂肪に比べると蓄積されにくいですが、短期間で落としにくいので、皮下脂肪を減らしたいのなら根気強くダイエットが要がです。
内臓脂肪は年齢とともにつきやすくなる?
内臓脂肪は、年齢と密接な関係があります。
基礎代謝量が多いほどエネルギー量も多く、脂肪がつきにくい身体になります。
基礎代謝量は、一般的には思春期にピークを迎えた後、加齢と共にだんだん低下します。
●内臓脂肪と健康
内臓脂肪=悪とは言い切れませんが、内臓脂肪の量が増えると、悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化や血栓のリスクが高くなり、血糖値や中性脂肪、コレステロールを増やす原因となったり、血圧の上昇の要因になったりと、健康に悪影響をもたらします。
いずれも生活習慣病のリスクを上昇させる要因となるため、メタボリックシンドロームの診断「ウエスト周囲径」が必須項目となっています。
「メタボリックシンドローム」と診断された場合、ライフスタイルや食事の改善に取り組む必要があります。
●内臓脂肪を減らすために
1.食生活を見直す
若い頃と同じような食生活を続けていると、基礎代謝量が落ちているぶん、内臓脂肪がつきやすくなってしまいます。
栄養バランスに配慮しつつ、調理法(茹でる・煮るなど)を工夫する、赤身の肉を選ぶ、食物繊維を積極的に摂取するなど、脂質・糖質の過剰摂取を抑えるなどがポイントです。
2.運動習慣をつける
筋肉量が低下すると、脂肪が燃焼しにくい身体になっています
内臓脂肪がつきにくい身体にするためには、定期的に長く続けられる運動を選ぶのがポイントです。
ウォーキングなどの有酸素運動に、筋トレなどの無酸素運動をプラスすると、効率よく脂肪を燃焼させることができます