いやー、やってしまいました。
久々に、自分の「節穴すぎる目」を呪っております。
いかがお過ごしですか? いまはすです。
先日、県外へ出かけた帰り道のこと。
ふらっと寄ったサービスエリアで「高知フェア」をやってたんですよね。
「高知?」なにか美味しいものでもあるのかと思っていたところ、一人の女性が目に留まったんです。
私と同じくらいの年齢かな。
その人が他のお土産には一切見向きもせず、棚にある連袋のビスケットを「ぐわっ」と数個つかみ上げて、一目散にレジへ向かっていきました。
その迷いのない動きを見て、思ったんです。
「……そんなに美味いんか、これ」
気づけば私も、その「連袋のビスケット」を手に取ってました。
知っていますか?「ミレービスケット」を。
パッケージには「まじめなおかし」という潔い文字。
帰宅して食べてみたら、これがもう、びっくりするほど美味い。
絶妙な塩加減と香ばしさで。
一人で食べるにはもったいない。家族にもおすそ分けしたぐらいです。
「なるほど、あの女性が必死に掴むわけだわ」
こんな凄いもん、きっとあそこでしか買えない、特別なもんに違いない。
わざわざ「高知フェア」と出ていたぐらいだもの。
そう確信した私は、すぐに公式サイトを開きました。
わざわざ取り寄せの手続きをして、送料を払ってまで、大人買いをキメたわけです。
あの味のためなら、それくらいの手間は安いもんや、と。
数日後。
自宅に届いた段ボール2箱を前に、私は「いい買い物をした」と、ちょっとした優越感に浸ってました。
で、後日。
会社でつい、自慢しちゃったんですよね。
「この間、サービスエリアのフェアですごいお菓子を見つけたんですよ。ミレービスケットっていうんですけど、マジで幻の味ですよ」
そしたら同僚が、少し不思議そうな顔をしてこう言ったんです。
「あ、ミレー? それならそこのドラッグストアに普通に売ってたよ。この間のあの人、食べてたし?」
……。
仕事帰りに、半信半疑で寄ってみたら、本当にいました。
お菓子コーナーの、かなり目立つ場所に。
あのお馴染みのかわいいキャラクターが、あまりにも「まじめ」な顔をして、私を見てました。
私の往復の道のり。
わざわざ払った送料。
サービスエリアでの、あの勝手な確信。
すべては、車で5分の場所で完結する話だった。
ショックだったけど、私は今、自分にこう言い聞かせてます。
「いいんだ。お取り寄せした方のミレーが、心なしか塩が効いている気がする(※気がするだけ)」
皆さんも、ポチる前には一度、近所のスーパーもしくはドラッグストアを確認したほうがいいですよ。
そこには、あなたが必死に探しているものが、涼しい顔で並んでいるかもしれないから。
あの時の女性が、近所のドラッグストアの存在を知らないことを切に願っています。
皆さんも「送料まで払って手に入れた宝物が、実はすぐそばで売られていた」という、膝から崩れ落ちるような経験があるはずですよね?
私のこの「送料」と「段ボール2箱」が、少しでも報われますように。

