上野、イナムラ。
初めて「一流」のモンブランを食べたのは
2005年。8月の末日。暑さの厳しかった、あの日。
場所は上野。
スイーツ部の友人、二人に連れられて行った店は
「パティシエ イナムラ ショウゾウ」。
普段「不二家のモンブラン」が一番好きだ、という
自分のために紹介してくれたのが、このお店です。
その時の気持ちを今も、思い出せます。
(このクソ暑いのにケーキ屋の前に、この行列?)
(ドアを開けるためだけに、一人、雇ってるよ。)
(何だ、思ったより小さい店なんだな。)
(ケーキが結構、高いんだな。)
(本当に、ウマイのかよ?)
(暑い。暑い。暑い。)
店の入口付近には無料でレモネードを提供してました。
待つこと、20分近く。ようやく、自分達の番が来て。
4、5個ケーキを買い、食べるスペースがない店なので
しばらく食べる場所探しをして、そこで食べました。
僕が食べるのは勿論、モンブラン。
「上野の山のモンブラン」という商品です。
一口、食べて。
(……?……)
最初は理解できなかったです。
今まで食べてきたモンブランと、このモンブランが
頭の中で「同じモンブランである」と、つながらない。
「これ、モンブランですか?」
友人に思わず、質問してしまったくらいです。
(「モンブラン」と名前を付けた別のケーキでは?)
ハッキリ、混乱していましたね。
ただ美味しいことは食べた瞬間に理解できました。
これがキッカケで、色々なケーキ屋さんを回るか、という
趣味のようなものが出来たので友人たちには、とても
感謝しています。
イナムラさんのケーキは、その後も食べています。
その度に感心するのは、とにかく「ハズレ」がないこと。
これは、物凄いことです。全てが安定してハイレベル。
味に殆どブレというものを感じません。
「ハイレベルの基準」を知る店としては最適でしょう。
スイーツ部の友人たちの眼が確かだったこと。
そして、このお店が僕の「始めの一歩」になったこと。
本当に、幸運だったと思います。
殆どのケーキに「優」を付けられるお店は、日本中を
探しても、まず見つからないと思いますが。
ここは、そのお店の一つです。
【ケーキ一覧】
ベリーのムース。酸味の爽やかさを推した一品。
特製苺ロール。「がっちり」した味の構成。
羽衣モンブラン。限定モンブランのトップクラス。マロンスライム。
ショートケーキ。「しっとり」した味。ロールとの差別化がわかる。
メイキッス。オレンジ、杏、底にミルクプリン、ビスキュイ。
栗のミルフィーユ。甘味はしっかりある。意外に他店に少ない。
ダンディ。くるみマカロン、マロンバタークリーム、梨。傑作!
琥珀。洋梨とキャラメルムースの二層構造。
イルフロマージュ。定番のレアチーズケーキ。


