私の両親は、おもちゃはあまり買わないけれど、本は買ってくれる両親でした。ごくたま~に連れて行ってくれる週末のお出かけは本屋さんで、楽しみにしていたのを覚えています。
ある絵本が欲しいと母に伝えた際に、もうお姉ちゃんだからその本は卒業かなと言われ、私が子供を持ったら絶対に買おうと思っていた本が「14ひきのあさごはん」です。
この本を娘のために購入したのをきっかけに、絵本がどんどん増え、おはなしおはなしを開くきっかけとなりました。
今年、9歳11歳になる子供たちは本が大好きで、朝起きて寝るまで、時間があれば本を読んでいます。暇=テレビを見る、ゲームをする、にならなくてよかったなぁと思う日々です。(これから携帯などを持ち始めると変わってくると思いますが)
子供たちが小さいときに踏ん張ってよかったなと思うことが一つあります。
どんなに自分の都合が悪いときも、どんなに暇なときも、どんなにしんどいときも、テレビや動画に逃げなかったことです。(家族でのmovie timeは別です)
子供達にテレビや動画を見せるのって、自分の時間が出来るからとっても魅力的。でも、出来るだけ子どもたちに付き合いました。ただし、自分が好きなことを一緒にすることで、自分にとって苦とならないように。
家が狭くておもちゃの収納場所がないので、あまりおもちゃを持っていません。そして、私自身、おもちゃで子供たちと一緒に遊ぶのが苦手。
遊ぶのはもっぱら、午前中、サッカーやボール遊びや公園遊び。午後はゆっくり絵本時間やお絵描き。そして、子供たちに絵本を読んで、と言われたら絶対に断らないと決めていました。と言っても、寝不足だし、疲れているし、絵本を読みながらいつの間にか寝てしまって、子どもたちに起こされることもよくありました。
レストランでの外食や旅行中の移動など子どもにとってつまらない時間も、動画を見せるのではなく、絵本を持って行って読む、お絵描きで対処していました。
正直、動画を見せたらどんなに楽だろうし、静かにしてくれるだろうと思う時は何度もありました。けれども、そうこうしているうちに、暇な時間を子供達が自分で考えて過ごせるようになっていきました。
絵を描いたり、絵本を読んだり、何かを作ったり。
今では、動画やビデオゲームも大好きですが、上手く時間を使えているのではないかと感じています。当時は全くそんなことを意識していませんでしたが、本を読む、自分で何かをするなどの習慣を身につけた後に、動画やテレビを導入してよかったなと思います。
近頃は、自分たちで本を読むので、寝る前の絵本時間も無くなっていたのですが、移動図書館で絵本をたくさん引っ張り出してきたのをきっかけに、絵本を読んで欲しいと言われるようになり絵本時間が復活しています。
大きくなったら絵本なんてつまらないだろうなと思っていましたが、意外に楽しんでいます。小さな時には気づかなかった細かい部分に気づいたり。私もあまり一緒にゴロゴロしてくれなくなった子供たちとベタベタ出来るのも嬉しい😆
現地のある小学校では、校長先生が毎月1冊絵本を選んで、全学年のクラスを訪れて読み聞かせをするのだそうです。絵本の内容を学んで欲しいという意図なのかもしれませんが、読み手(校長先生)との特別な繋がりも絵本を通して生まれているのではないのかなと思いました。
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