こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

前々から(それこそ川口市に引っ越してきてから)よく旧芝川を横断するのですが、最近、気になること……

 

なんか、臭う……

 

というのも、今年度に入って市民の方から「最近、臭うんです」と言われて意識し始めたからかもしれませんが。

 

これで皆様もなんだか臭い始めたらすみません。orz

でも、確かに、言われてみれば臭うんです。

 

最近、何か変わったのかな~?

心当たりがないので市に聞いてみたところ、

最近変わったことは特に……しいて挙げれば、去年より綾瀬排水機場のポンプが故障し停止していたが、それは旧芝川には影響はないはず。

綾瀬川のポンプ、壊れていたのですね……!!

検索したら、ちょうど1年前にニュースになっていました。

 

国土交通省関東地方整備局を見てみたら、タイムリーに先月末に対応が完了し、現在は作動中とのこと、良かった。

 

そして、

2、3年前に久々に浚渫を行い、堆積物も以前より少なくなった。

確かに、2、3年前に浚渫してました!

浚渫は、定期的に行うものではないそうです……

 

そして、

臭いは、根本原因は「合流式下水道」。

南平地域は合流式下水道で、大雨等の際に、雨水も汚水も旧芝川に流れ込んでしまう。

とのこと。

 

いろいろ調べましたが(長くなったので後述)、結論は、

  合流式下水道を分流式下水道に変えれば、臭いは解消される。

です。環境のためにもそのほうが良い。

 

が、しかし、市内には下水道未整備地域がある中で、合流式下水道を分流式下水道にする事業は、後回しにならざるをえないのかなとも思ってしまいます……

 

でも、臭いですよね。

汚水が流れ込んでいるというのも嫌だし。

なんとかしたい……考えます。

 

余談ですが、今、

です。(今日初めて知った)

 

以下、結論に至る経緯です

 

「合流式下水道」、さっそく調べました。

 

川口市上下水道局公式サイトに、合流式下水道緊急改善事業の事後評価(平成16年度から平成25年度)というページがあり、そこの資料に分かりやすく載っていました。

 

合流改善事後評価(川口市)(PDF:2.0MB)より引用)

 

この時の資料で、平成14年度に国が「合流式下水道緊急改善事業」を創設し、自治体に対し平成16~25年度の10年間で対策を完了することが義務付けられ、川口市も取り急ぎの緊急対応を済ませていることが分かりました。

その対応では、臭いが取れないことも分かりました。

 

じゃあ、今後、合流式下水道の箇所について、分流式下水道に変える予定はあるか?と思い調べたところ、ない。

 下水道は市民の生活を支える基本的な施設であり、生活環境の改善、河川などの水質保全、豪雨による浸水の軽減などを図るために不可欠なものです。(中略)
 一方、事業着手から約78年が経過しており、(中略)老朽化した管きょやマンホール、ポンプ場などの更新が必要です。
 また、近年では、集中豪雨が多発していることから、浸水被害を軽減するため、雨を一時的に貯める調整池を整備するなど、今後も雨に強いまちづくりを推進するとともに、発災時における下水道機能の確保や、被害軽減のための取り組みを強化することも必要です。
 こうした中、今後は、人口の減少や節水機器の普及などによる下水道使用料(収入)の減少、地震や集中豪雨など自然災害への対応、さらには、下水道施設の老朽化に伴う更新費用の増大などが想定されることから、財政収支などの経営状況を含め中長期的な視点に基づき、計画的に下水道事業を推進することで、市民に対し、良好な下水道サービスを持続的に提供することを目的として、「川口市下水道ビジョン」を策定しました。

 本市の下水道事業は、昭和15年に事業を開始し、現在、市域の約94%(5,856ha)を下水道区域とし、荒川左岸南部流域下水道及び、中川流域下水道に接続して下水道を流す「流域関連下水道」として事業を進めています。

 平成29年度末現在、管路施設の整備延長は約1,231km、処理人口普及率は、86.8%です。

 ポンプ施設は雨水排水ポンプ場が9施設、汚水中継ポンプ場が8施設、雨水排水と汚水中継を有する合流ポンプ場が4施設の、合計21施設を有します。

 下水道管きょについては、中央・横曽根・南平地域の大部分を合流式下水道、その他の地域を分流式下水道により整備しています。

市内にはまだ下水道が未整備の地域があり、下水道が利用できる人口を増やそうと頑張っている川口市。

さらに、既存管渠やポンプ場等の老朽化問題もあり、合流式下水道を分流式下水道に変えることを考える余裕は今、ないように見受けられました……
 

そもそも、なぜ南平地域や、中央・横曽根地域は、合流式下水道で整備されたのでしょう?

それは、下水道は治水事業も兼ねており、特に中央・横曽根・南平地域は浸水可能性が大きいことから、早急に整備が進められる合流式下水道が採用されたのかと思います。

 

その後、国より「合流式下水道緊急改善事業」が実施されるに至り、以降の下水道整備では「分流式下水道」が採用されているのかと思います。

 

それにしても最近、臭いが強くなった?ですが……

SNSを検索してみると、やはり前々から、旧芝川の臭いを指摘する投稿が散見されました。

 

私は、市民の方から言われたことがきっかけで臭いが気になるようになったので、正直、昔は分かりません、しかし、もし叶うなら、やっぱり分流式下水道に変えたいと思います。