こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

事務所をずっと開けられておらず、申し訳ありません。

4月16日から4月18日まで、2泊3日で都市基盤整備・危機管理対策特別委員会の行政視察でした。

  1. 4月16日
    • 港区:グリーンスローモビリティについて
  2. 4月17日
    • 鹿児島市:低地区総合浸水対策緊急事業について
  3. 4月18日
    • 宮崎市:消防団の力向上モデル事業について
このブログでは、1日目の港区視察について書きます。
 
1日目は、交通不便地域である白金高輪エリアと、観光地域である竹芝エリアの利便性を向上させるために、民間事業者と協力して、4人乗りのゴルフカートを使った新たな交通手段「グリーンスローモビリティ」の実証実験の内容と結果をお聞きしました。
 
こちらの実証実験、国の「地域特性に応じたグリーンスローモビリティの活用検討調査業務」令和3年度に採択されていて、その報告書が国土交通省のサイトで公開されています。

結論から言うと、港区では上手くいかなかった、とのこと。

 

観光地域である竹芝エリアではまだ、観光目的の需要が見込めるものの、時速20kmで、運転手を除いて最大3名しか乗れず、大型トラックとすれ違う際に風圧で飛ばされそうになる、実際に事故になったら……との恐怖を感じる、ということで、警視庁からも強い懸念と指導があったとのこと。

 

もともと港区では、コミュニティバスも走っているのですが、交通不便地域である白金高輪エリアは、坂道や細街路が多くコミュニティバスが走れません。

 

そこで、まず平成30年度に乗り合いタクシーの実証実験を行ったものの、本格実施に至らず。

2人以上が同じタクシーで同じ時に同じ場所から同じ場所へ移動する需要が少なく、上手くいかなかったそうです。

 

次に取り組んだのが、グリーンスローモビリティだったのですが、こちらも上手くいきませんでした……と。

ただ、港区としても交通不便地域の解消はしたくて、今後また新たな交通手段(デマンド交通)の検討を行っており、最近始まったライドシェアも注視しているとのことでした。

 

実は、私自身は、上手くいかなかった例の視察は初めて。

 

川口市にも、バスもタクシーもほとんど来ない(来れない)交通不便エリアがあります。

同じ問題の解消に果敢に取り組む港区さんの、様々な実証実験のお話はもちろん、その姿勢が大変勉強になりました。

国土交通省の他の資料も目を通したいと思います。

 

余談ですが、視察3日目の宮崎市も、グリーンスローモビリティの活用に取り組み、こちらは上手くいって現在は普通に宮崎市内でコミュニティバスとして走っていると、宮崎市内で乗ったバスの中で気付きました。

国土交通省の令和元年度の報告書にも載っています。

 

帰りに、港区議会議場を見学しました。

 

議場前の廊下からは、きれいなビル群の景色。

 

議会棟を出ると、目の前に東京タワー!

 

港区の議会棟、リッチだなと思いました……