こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

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今日は、リリア音楽ホールで開催された『人と動物との和を広げよう』というイベントを聴きに行ってきました。

 

第一部と第二部があり、第一部が講演会・パネルディスカッション・質疑応答、第二部が音楽会となっており、第一部のほうに伺いました。

講演会は、「人と動物がしあわせに共生できる社会を目指して」ということで、公益財団法人動物環境・福祉協会Eva理事長の杉本彩さんが登壇されました。

 

とても分かりやすいお話でした。

動物愛護にかかわったきっかけ、今取り組んでいる啓発活動、政策提言、動物虐待の対応……その際に法律が厳罰化されたということも、分かりやすくお話してくださいました。


また、虐待の罪は厳しくなったけれども、まだまだ虐待がなくならないということで、次の法改正に向けても動かれていて、今まとめている内容をご提示されました。
 

議員として、半分民間人半分行政人として、なかなか「難しい」「うまくいかない」という点が分かるのですが、お話を聞いていて、杉本彩さんが本気(本気と書いてマジと読む)の人だなということがひしひしと分かり、虐待はなくなって欲しいなと思いました。


最後に、杉本彩さんが、一緒に暮らされていたサクラちゃんという黒猫のお話をされていて。
 

サクラちゃんは介護が必要な猫ちゃんだったのですが、最後とても幸せそうに天に召されたことで、この子から学んだのは『思いやりは想像力』ということで……本当に良いお話で、泣いている方も何人かいらっしゃいました。


パネルディスカッションは、5名の方がパネラーとして参加されていました。

まず保健所職員から、川口市内における多頭飼育崩壊の現状や、殺処分は川口市はゼロですよというお話。

また、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費助成金制度は簡単な手続きとなっているので、ぜひ宣伝してくださいというお話がされました。

 

次に動物虐待で、塚本さんから「よく「行政/警察/ボランティア団体は何もしてくれない」と言われるが、なかなか難しいのが実情で、諦めずに何度も連絡をしたり、ご自身でも何かやってみてあげてほしい。他人の目はすごく大事で、極稀に改善してくれる人もいるので、何かアクションを起こしてほしい」とのお話や、市職員から川口駅のコインロッカーに虐待が疑われる猫が遺棄されており警察と連携されているお話がありました。

 

そして、パネルディスカッションでも、質疑応答でも、よく出てきたのが、高齢者のペット飼育に関する問題。
鈴木さんから「自分にもしものことがあった時はこの子をどうするかということを、家族とよーくお話ししてください」(これは高齢者に限らないと思う)というお話や、佐々木さんから「必ず福祉サービスを利用されているので、そういう方を通じて発見して何か手を打つ、行政の介入も必要。「高齢者はペットを飼うな」と言っているわけではなく、子猫の預りボランティアや、保護猫の預りボランティアも選択肢の1つになるのでは。簡単に飼わず、最期まで見守ることが大事」とのお話もありました。

 

あと、質疑応答で印象に残ったのは、やはり、一緒に暮らす子を迎え入れる元をよく考えましょうというお話。

 

Q. 保護犬・保護猫があとを絶たない根本的原因は。

杉本:ペット事業者の蛇口が閉められていない。まずこの蛇口を閉めないと。そして、無責任に飼育を始める人、飼育を放棄する人。命を過剰にビジネスに使うことが問題。

望月:飼い主がいない側として、野良猫・野良犬の繁殖をどう止めるか。TNR等をより進められていけば。

鈴木:人の意識、知識が原因かと思う。あと、孤立をして増やしてしまうケースもあるので、相談できる場所や見守る体制が必要ではと考える。

塚本:犬についてはペットショップで安易に飼うことができるから安易に捨ててしまう。他国に見習い、ペットショップの制限をできれば良い。猫については「避妊去勢手術が高い」と言われる方もおり、もしそういう方がいたら助成金があるよとか安くしてくれる病院を紹介できたらと思う。

佐々木:まず業者に対して蛇口を閉めるのが第一。そして迎える側が、消費者として、どこから迎えるかを考える必要がある。それが進めば、業者も生き残れなくなる。また、野良猫については自治体によっては「餌をやるな」しか言わないところもある。埼玉県内で統一して進めてほしい。

(以上、敬称略)

 

ちなみに私の夫はペットショップが大嫌いで、近付くのも毛嫌います。(私と子ども達は近付いてしまうので……)

我が家にいる猫達は元は福島県で暮らす野良猫兄弟で、今はどちらの猫も高齢になり医療費がかさみますが(私達より月々の消費が激しい)、当然ですが最期まで一緒にいます。

 

杉本さんや他の方も言われていましたが、

一市民の我々ができるのは、啓発。

 

ぶっちゃけ、こういう講演会に参加する方はもともと動物愛護に非常に関心があり、動物虐待や不適切飼育をされていない方が大半かと思います。

 

聴いてほしい人はそもそも来ないです。

だからこそ、SNSや、リアル社会で、1人1人が少しの勇気をもって、伝えることが大事なのかと思います。

 

とても良い、勉強になるイベントでした。

企画・運営をされた皆様、パネラーの皆様、ありがとうございました。