こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

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今日は、川口市文化芸術審議会を傍聴しました。

 

会場が「リリア2階会議室」となっていて、『リリア2階に会議室なんかあったっけ……?』。

傍聴受付が直前の15分間のみで、傍聴者も3名までで多数の場合は抽選なので、これは迷う時間も込みで早めに行かなければ!と行ったら、旧子育てサポートプラザの所でした。

 

傍聴希望者は私ともう1人(議員さん)だけで、抽選にはならずほっと安心。(いや、それもどうか)

 

参加者は、委員の皆様と、市職員と、乃村工藝社さんから3~5人いらっしゃっていて、乃村工藝社さんを知らず調べたら、空間プロデュース会社の大手みたいです。

 

次第はこんな感じです。

  1. 開会
  2. 会長挨拶
  3. 報告
    1. 文化芸術拠点活用方法検討作業について
  4. 議事
    1. 美術館の運営形態について
    2. 川口市文化芸術基本計画の改定について
  5. その他
  6. 閉会
 
3-1「文化芸術拠点活用方法検討作業について」は、資料1として「活用方法検討作業中間報告(第1~3回検討作業のまとめ)」1枚が提示され、検討作業での各委員会による提言・提案を文化芸術拠点活用方法の基本的考え方として整理・体系化されたものが報告されました。
 
この1枚が、とってもわかりやすい!

市の職員が作ったの?と思ったら、報告や質疑応答を聞いていると、どうやら乃村工藝社さんみたいです。

そのうち、川口市サイトに議事録も含めUPされるかと思いますが、全部文字でメモったので、紹介します。

 

【資料1】活用方法検討作業中間報告
(第1~3回検討作業のまとめ)

検討作業での各委員会による提言・提案を文化芸術拠点活用方法の基本的考え方として整理・体系化

1. 文化芸術拠点活用方法検討の基本的視点
 

1-1. 立地のメリットを最大限に活用

  • 多くの市民が利用する川口駅、親子連れの利用が多い川口西公園、知名度の高い総合文化センター「リリア」に隣接するという立地条件を活かした活用方法を検討

1-2. 「川口らしさ」の発信と実感

  • 「川口らしい」イメージを発信し、市民や子ども達が「川口らしさ」を実感できるとともに、外国人にとっては「日本文化」の魅力が実感できる拠点の実現

1-3. 施設間の効果的連携

  • 美術館のリリア(音楽ホール)で設備・備品の相互利用を図ることにより、美術館での音楽イベント開催など、美術と音楽が融合した川口市独自の文化芸術発信を実現


2. 文化芸術拠点に期待される役割
「美術と音楽が持つ力」を川口の未来に活かす、時代に先駆けた文化芸術拠点の実現
川口駅や川口西公園を医療する様々な市民や親子連れが、気軽に川口市の文化芸術に触れることのできる場を提供するとともに、文化や言語、価値観を超えて人々をつなぐ「文化芸術ならではの地から」を活かして、川口の未来に貢献する役割を担う文化芸術拠点へ。
 

2-1. 川口の多様な市民をつなぐ

  • 全国で最も外国人比率の高い川口市の特性に対応し、言語や文化、価値観を超えて人々がともに楽しみ、一つになれる場を提供
  • 川口市の多様性を活かした文化芸術の発信

2-2. 次の時代に活躍する人材を育成

  • 子どもたち(小学生)に対する文化芸術教育の推進
  • 中高生が自分の夢にチャレンジできる場の提供
  • 日本の伝統文化の素養を持つ、これからの時代に求められる国際人材育成への貢献
  • 文化芸術を支える人材(キュレータなど)の育成

2-3. 川口の地域課題への対応

  • 美術や音楽を通じた子育て支援
  • 全ての人がともに楽しめる場づくりを通じて、インクルーシブなまちづくりをけん引
  • 外国人の子ども達の居場所づくり(ダイバーシティ)
  • 商店街等に対する経済効果

 

3. 具体的活用施策の方向性と展開案
これまでの文化芸術施設の固定概念にとらわれない柔軟な発想と地域への広がりを持った活用施策の検討
 

3-1. 活用施策(プログラムや展示)の内容
美術館では、川口ゆかりの作家の紹介を基本としつつ、美術と音楽を一体に捉えた、ここならではの取組を推進

  1. 美術と音楽を一体に捉えた文化芸術の発信(三味線、俳句、アート感想文など)
  2. 幅広い市民が興味を持ち、文化芸術への入り口となるコンテンツ(チームラボ、アニメ他)
  3. 子どもから親世代へと広がっていく仕掛けづくり
  4. エリア全体を「部隊」としたイベント等の展開
  5. 川口のまち、ひとと連携した川口独自のコンテンツ(商店街連携、名物人物~バーボンなど)

3-2. 施設やプログラムの運営
ベッドタウンとしての川口の特性を反映するとともに、文化施設運営の固定概念にとらわれない運営を推進

  1. 川口を代表する文化芸術拠点にふさわしい運営サービス(ユニフォーム、案内サービス等)
  2. 最新の技術(ICTなど)を活用した来館者対応
  3. 市民が日常的に利用しやすく、寄りたくなる運営(開館時間等)
  4. 美術館の雰囲気や施設を付加価値として施設活用プログラム開発(スポンサー企業利用、アートとイノベーション等)

3-3. 施設や環境
川口西公園、リリアを含む文化芸術拠点全体としての回遊性、快適性、情報発信力を高めるための環境を整備

  1. 公園を含めたエリアとしての心地よい雰囲気づくり(アートディストリクト~アート街区の形成等)
  2. 利用者を導くストーリー性ある環境演出(音楽や装飾等の環境演出、ライトアップ、駅からのアプローチ演出など)
  3. 利用者に魅力的で快適な環境づくり(カフェ、ショップ、休憩スペース、遊具や遊びエリアなど)
  4. 外部に向けた発信力の具現化(リリア外壁利用による情報発信等)
  5. アートの拠点にふさわしい空間とツールの整備


4. 活用施策の推進及び運営組織に求められる条件
 

4-1. 運営組織・手法のあり方

  • 市民を味方として、市民が主体的に参加・工夫して楽しむ美術館運営
  • 行政の枠を超えた美術館運営の必要性
  • 美術館運営の知識、能力を持つ館長、外部人材、若手、企画力ある人材の活用
  • 様々な課題や経済への波及効果について考えられる人材

4-2. 開館までの事業推進のあり方

  • ネーミングやキャラクター、テーマソング等の開発
  • 開館の1年前からまち全体で盛り上げていく
  • リリア、公民館、SNS等を活用した情報の発信

 

 

 

文字で書くより、紙1枚のほうが分かりやすいのですが、それでも紹介したくて載せました。

 

質疑応答もとても良くて、「川口らしさ」の具体的なイメージは?とか、行政の枠を超えての運営とは?とか。

 

あと、意見として「博物館法が改正される中で、良いまとめ方だと思う。特に3「これまでの~」は本当にその方向でぜひやってほしい。川口市全体でもバックアップしてもらえれば。1点だけ要望。地域の人と一緒にやるべきだというのはその通りだが、やはり美術館のブランド価値を高めることも必要。美術館としてのブランドアップを考えるべき。年1回くらいは大きな特別展もしてほしい。東京の人達を川口に呼び込む。東京中の人が川口を見直す核として美術館の魅力をアップするために、そういう視点も入れてほしい」は、とても良いご意見だなと思いました。

 

議事録は、後日UPされるかと思いますので、それをご確認いただければ…‥

 

次に議事の4-1「美術館の運営形態について」も、こちらは質疑応答・議論がとても盛り上がっていて、皆様赤裸々に意見交換されていて、とても面白かったです。

リリアはずっと運営者が変わらず、貸館業の職員みたいになっている。芸術を鑑賞しない、専門性がない職員。

川口らしさとして外国人の多さが挙げられているが、外国人の前に日本人。子ども達の居場所づくりも十分でない中、外国人外国人と言っているのはいかがなものか。

博物館法が改正され、地域の課題も解決しようと謳われている。しかし博物館の職員や財団だけでは絶対にできない。様々な人と手を組んで、一緒にやるしかない。川口市の大変な状況を解決するためにも、役所や財団だけでは無理。いかに企業等を巻き込めるか。

人をつなぐ場づくりができるのか非常に不安。

どこの美術館も劇場も、芸術施設を作るとなると反対のほうが多い。文化芸術は必ず反対される。そんな中で歴史が変えていく、変えていく主体は市民ではないか。

絵画教室をしているが、外国にルーツがある子達を排除してしまうのはどうか。生まれて日本語しか話せない、実家として帰ってくるのは川口のマンション。そういうことを考えると、そういう子達を日本の文化や川口の文化と結び付ける何かが必要。言葉の分からない両親と一緒に楽しめる音楽や美術が上手く機能していけると良いなと思い、作業部会の際に外国人の発言をした。

教育業界にいるので話させてもらうが、STEM教育、ここ最近はA(Art)が入ってきてSTEAM教育となっている。外国にルーツがある子は、日常言語はできるが、学習言語はできず落ちこぼれていく。しかしAの力を使うのはどうか、表現力。そういう意味で子ども達の居場所づくりにできるといいと思った。

聴いていて思ったのは、この審議会には博物館や美術館の館長経験がある方、プロデュースをされている方、芸術家、芸術文化を鑑賞する一市民、皆様が、芸術文化を愛されていることがとても伝わり、さらに共通して既存の音楽ホールや美術館の役割を超えた存在にしようという意図が見えました。

 

この審議会、傍聴に来てとても良かった……

 

議事録は、後日UPされるかと思いますので、それをご確認いただければ…‥(2回目)

 

最後の、4-2「川口市文化芸術基本計画の改定について」は、川口市文化芸術基本計画(第2期)<案>についてで、これは手前の2議題が盛り上がり過ぎて時間が遅くなっており、市側からの説明だけで、質問や審議は次回(12月)持ち越しとなりました。

 

リリアから出て川口駅東口に向かう時、もうすぐ点灯式だーと思いつつ、別のところへ向かいました。

ちなみにリリアの中も素敵なスノーマンがいます。

 

あと、点灯式はきゅぽらんが報告してくれています。

 

本業以外の様々な作業も溜まっておりまして……

明日はそれをしていきたいと思います!