こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。
 

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初会合時の『市長挨拶』が、川口市サイトにUPされないので、ここに転記します。

 

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 市議会改選後の初会合にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 このたびの市議会議員選挙は、42の議席を、過去最多の62人の候補者で争う熾烈を極めた選挙でありました。
 議員の皆さまにおかれましては、この激戦の中、市民の皆さんの力強いご支持と厚い信頼を受け、見事、当選の栄に浴されましたこと、まずもって、心からお慶びを申し上げる次第であります。

 誠におめでとうございます。

 市議会は、二元代表制の一翼として、ますます多様化する市民ニーズを的確に捉え、市政に反映させ、本市の意思や基本的な方針を最終的に決定する重要な役割を担っておられます。その役割に寄せる60万市民の期待は、新型コロナウイルス感染症や物価高騰の影響がいまだ色濃く残る今、より一層高まっているところであります。
 また、議会におきましては、行政の監視的機能に加え、政策提言機能の充実を図ることが地方自治体の自主性・自立性を高めるためにも極めて重要であります。川口市議会は、これまでに議員提案により11の政策条例を制定しており、今後も引き続き、市政の前進のため、政策提案型議会のさらなる強化につきまして、大いに期待を申し上げる次第であります。
 川口市が、「住みやすいまち」を超えて、いまでも住み続けたい「さらなる選ばれるまち」であり続けるためには、議会と行政が、互いの立場を尊重し、それぞれの使命に基づき、まさに車の両輪として、市民の負託に応えるべく努力することが、何よりも大切であります。

 私は、議員の皆さまと共に考え、共に汗をかきながら、市政運営に全力を尺くして参る所存でありますので、皆さまにおかれましては、格段のご指導、ご協力、ご支援を賜りますよう、心からお願いを申し上げる次第であります。

 さて、本日は、当選後、初めての会合であり、新たに議員となられた皆さまもおいでになりますので、私のこれまでの市政運営の取り組みを中心に申し上げたいと存じます。

 第1点は、中核市川口についてであります。
 私は、市民生活をより充実させ、本市がさらなる発展を遂げるためには、自治の権限を拡大し、地域の実情に即した、迅速な市民サービスを提供する体制を整備することが不可欠であると考え、平成30年4月に、中核市移行させたところであります。
 移行後は、埼玉県から移譲された市保健所の運営など様々な事務を着実に進めて参りましたが、保健所設置2年後に、私自身想定していなかった新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、日本国内も未曾有の危機に直面することとなりました。こうした危機的状況下において、私は、全国に先駆け、最前線で感染症に対応する医療機関への補助制度の創設や、社会経済活動の制限により苦境にあえぐ小規模事業者等への支援など実施したところであります。
 また、市民の皆さんの大切な命と健康を守るため、私が先頭に立ち、感染拡大の波の状況に応じて、医療提供体制の強化・充実を図るとともに、PCR検査の拡充、自宅療養者の支援、本市独自の施策を取り入れた「川口モデル」を構築し、重層的なワクチン接種を強力に押し進めるなど、本市主導の迅速かつ的確な対策を講じて参りました。
 改めて、新型コロナウイルス発生時には、すでに市が保健所を運営できていたことを、本当に良かったと痛感しているところであります。
 今後も、中核市に相応しい質の高い行政サービスを提供し、さらに多くの市民の皆さんに、住みやすさを実感していただけるよう、鋭意取り組んで参る所存であります。

 第2点は、財政における取り組みについてであります。
 私が市長に就任した平成25年度の市税収納率は、県内でも、さらに国内でも最低の水準に沈んでおりました。私は、今後の川口の持続的な発展を見据え、安定的な市税収人の確保が急務であると考え、納税催告センター、特別債権回収課の設置など、市税収入と収納率の向上に、積極的に取り組んで参りました。こうした取り組みが奏功し、令和5年度と、平成25年度の当初予算を比較いたしますと、市税全体の収納率は97.5%と、8.7ポイント上昇し、市税収人は、1,000億円を目前とした995億円と、138億円もの大幅な増収となったところであります。
 また、土地開発公社の長期借入金につきましても、いわゆる三セク債の活用と合わせて、土地の買戻しをこれまで以上に加速させ、市長就任時の460億円から、令和4年度末には52億円と、借人残高を408億円削減し、将来の実負担額の軽減を図ったところであります。
 こうした市税収納率の向上による財源の確保や借人金の減額などの財政健全化に取り組んだ結果、10年で、予算規模を総額で900億円、一般会計でも609億円拡大させ、3大ブロジェクトをはじめとする様々な事業を推進してきたところであります。

 第3点は、子どもが健やかに育つための環境整備についてであります。
 私は、これまで川口の子どもたちが子どもらしく健やかに暮らし、成長できるよう、様々な支援等に取り組んで参りました。まずは、待機児童の解消のために保育所の定員を大幅に拡充するとともに、保育士賃金補助を市独自で行うなど保育士の確保と質の向上を図ったところであります。
 また、市内小中学校全教室のエアコンの設置に加え、全中学校体育館への設置、こども夜間救急診療所や、子ども発達相談センターを開設したほか、赤ちゃんにっこり応援金の所得制限撤廃と同時に支給方法を簡略化するなど、子育て世帯の不安解消や利便性の向上に努めたところであります。さらには、妊娠期から出産・子育て期まで一貫して身近に相談に応じ、必要な支援につなぐ伴走型相談支援を実施するなど、子育て・保育環境の充実に取り組んできたところであります。

 第4点は、地域経済の強化と働きやすいまちづくりについてであります。
 私は市長就任以来、市内中小企業の振興と地域経済の活性化のため、市内企業の製品を市内外の企業や市民等に広く周知すべく、平成27年度から「市産品フェア」の開催をはじめ、公共事業への市産品の活用や市内事業者の優先発注など、市内経済の好循環の創出に全力を挙げて取り組んで参りました。
 また、市内中小企業の人材不足の課題解決と市内で働く方の安心につなげるため、退職金制度や福利厚生制度の充実を図るほか、国家資格の取得支援、女性の就労や人材育成をテーマとした講演会やセミナーの開催など、市内企業を積極的にバックアップし、働く皆さんが安心して就労できる環境づくりを着実に進めてきたところであります。

 以上、私のこれまでの主な市政運営の取り組みについて述べさせていただきました。

 私は、3期目の市長就任時に「川口の元気づくり政策宣言34 第3ステージ」を掲げ、「人々の元気」「産業の元気」「くらしの元気」「まちの元気」「地域の元気」の5つの視点をキーワードに60万市民の目線に合った様々な施策を推し進めているところであります。今後も、本市が「さらなる選ばれるまち」であり続けるため、川口総合文化センター・リリアの大規模改修と合わせた美術館の建設、グリーンセンターの公開温室等の整備、ヤングケアラーへの支援など、新たな事業も、スピード感を持って取り組んで参る所存でありますので、改めまして、議員の皆さまのご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。

 結びに、議員の皆さまにおかれましては、川口市の発展のために、ご健勝にて大いにご活躍あらんことを、心から祈念申し上げ、初会合にあたりましてのあいさっとさせていただきます。