こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

- [ お知らせ ] -

 

▼ パブリックコメント(意見募集中)

- - -

 

今日は、令和4年6月定例会、一般質問4日目でした。

議事録は1ヶ月後頃(「検索」が便利)、動画は数日後頃に公開。

 

今日のブログでは、私が作った質問原稿を公開します。

 

アドリブで変えたところもあり、正確には、数日後に公開されるインターネット中継のアーカイブや、

1ヶ月後頃に公開される川口市議会議事録をご覧ください。

 

* * *

 

はい、2番、荻野梓。

15分まで、よろしくお願いします。

(今回の私の持ち時間は30分で、タイマーが45分からカウントダウンされるので、15分まで)

 

大きな1 もっと来たくなる川口元郷駅周辺の整備について

 

 川口元郷駅のそばに移住して13年目。会社員時代は川口元郷駅を使ってドアtoドア1時間以内で通勤でき、時には赤羽行き最終電車を降りて、歩いて帰ることもありました。

 私生活では、子どもが生まれてからは保育園にお世話になりつつ仕事を継続し、休日は近所の公園をはじめ南平児童交通公園、中央図書館、文化財センター、旧田中家住宅等へ徒歩で出かけます。

 スーパーやドラッグストア等も多くあり、各種病院も徒歩で行ける、そんな便利な地区ですが、まだまだ発展できる余地があります。ご近所の方々からも「より便利になってほしい」と聞くことが多々ございますので、以下、質問します。

 

(1) 働きやすい・子育てしやすい優しいまちのバージョンアップについて

 

 私が議員になって初めての一般質問で、「シェアオフィスやコワーキングスペース等の誘致について」と「中小企業や創業を考える方への支援について」、質問しました。

 その後、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、奇(く)しくも人々の働き方に大きな影響を与えました。

 例えば、多くの人が集まる場所での感染リスクを減らすため、通勤ラッシュや人混みを回避することが求められる中、会社員でも会社に行かずに働かれる方、いわゆるテレワーク勤務や、フリーランスとして起業される方、いずれも通勤しない働き方が増えました。

 総務省が昨年7月に公開した「情報通信白書令和3年版」では、「民間企業におけるテレワークの実施状況」という項の中で、令和2年3月と令和3年3月における大企業でのテレワーク実施率は33.7%から69.2%に、中小企業でのテレワーク実施率は14.3%から33.0%にと、いずれも2倍強増加しています。また、中小企業庁が毎年4月下旬にまとめる「中小企業白書」では、平成30年度4.4%、令和元年度4.2%と下がっていた開業率が、令和2年度5.1%と上昇に転じており、コロナ禍での起業が増えていることが分かります。

 私の周りにも、こうした通勤しない働き方をされる方や、通勤時間が減り家庭や趣味等の時間が取れることから、興味がある方が多くいて、話を聞くと、最近は自宅で働く環境が整いつつあるものの「さすがに自宅にクライアントを招くことはできない」という声や、「短時間でも子どもを預かってくれる場所があれば、その間に考えたい」、また「事業所所在地を川口市に置きたいが自宅では不安」という声を聞いております。

 こうした方々のための都市機能を整備し、支援することで、より働きやすく、子育てしやすいまちとなり、新たな産業、新たな雇用の創出に繋がるかもしれません。

 先の市長選挙において、奥ノ木市長のマニュフェスト「みんなでつくる川口の元気 未来指針~第3ステージ~」では、産業の元気の1つとして「さらなる働きやすいまちへ」が新たな政策目標として掲げられておりました。まさにこれに期待するところですが、市長のお考えをお聞かせください。

 

(2) 川口元郷駅エレベーター前スペースの有効活用について

 

 川口元郷駅すぐそば、芝川公園は、地域の憩いの場として多くの方々に親しまれており、週末は特に人でにぎわっております。

 私が指しているスペースは、芝川公園の一角にございます、シェアサイクルポートが置かれているスペースのことですが、こちらに、キッチンカーがあれば、さらに賑わい楽しくなりそう……と思いますし、実際そう言われることもあるのですが、市のお考えをお聞かせください。

 

(3) 「川口駅周辺まちづくりビジョン」の六間通り線プロジェクトについて

 

 私が議員になって初めての一般質問「川口駅と川口元郷駅の間を「スイーツ通り」に」の中で、川口駅と川口元郷駅の距離を心理的に近付けたい旨の発言をさせていただきましたが、先日公表された「川口駅周辺まちづくりビジョン」の優先的に取り組むプロジェクトの3に「六間通り線機能・魅力向上プロジェクト」が掲げられ、「まさにこれだ!」と非常にワクワクしております。

 川口駅でひとたび電車が動かなくなると、疲れた顔をして川口元郷駅まで移動される方が多くいらっしゃいますが、そうではなくルンルンで川口元郷へ、電車が止まらなくても川口元郷へ歩いて来ていただきたいです。

 この事業を円滑に進めるにあたっては、今、国が推進する「居心地が良く歩きたくなるまちなかづくり支援制度」を活用していくのが適していると考えます。市町村が都市再生整備計画を策定し、官民一体で行う「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくりのための取り組みを、国が法律・予算・税制等のパッケージにより支援してくれます。また、具体的な取り組みを進めている地方公共団体を「ウォーカブル推進都市」として募っており、本市も手を挙げてはどうかと思います。

 六間通り線を活用した賑わいづくりを地元の方々と官民協働で進めることで、活気・賑わいも持続しやすくなると思われますが、アとして、ウォーカブル推進都市への挑戦について、そのお考えをお聞かせください。

 

 イとして、沿道には様々なショップがあり、そこには市産品の食器や食材等を使った食事やスイーツが楽しめるレストラン・カフェもたくさんあるといいと思いますし、沿道のショップに積極的に市産品をPRし、使っていただくなどの働きかけはいかがでしょうか。市内外からショップに訪れた方々が、実際に見たり触れたりして市産品を知るきっかけになればと思いますが、ご所見をお聞かせください。

 

 ウとして、ロケ地になるような並木道を作ってほしいです! 市内外の方々が写真を撮りにくるような、夜にはイルミネーションが輝くような、それでいてユニークな並木道を希望しますが、ご所見をお聞かせください。

 

(答弁後)

 テレワークは、この2年で進展し、本市は保育園も利用できて子連れ出勤する必要もなく、家で仕事できる環境が整ったという方も多いです。もはやその次元ではなくて、職探しや、お客様が来た時、少し休憩したい時に一時的に子どもを預かってほしいとか、仕事に猛烈に集中したい時にオシャレな場所で気分転換するとか、商談場所が欲しい時に、家以外の場所が欲しくなるんです。実際、近所のWi-Fiとコンセントが使える店を回りましたが、オシャレファミレスだけは、テレワーク中の方でいっぱいです。また、たまに出社やお客様先に伺う等で東京に出る必要がある時に、川口元郷駅は都内から1駅という場所で、大変便利です。

 私の地元、大変お世話になっている元郷氷川神社さんが多用されているハッシュタグをお借りして、「元郷に、もっとGO」ということで、川口元郷駅周辺をもっと活用するまちづくりを期待します。

 

大きな2 川口オートレースについて

 

 観光資源が乏しい川口市において、全国に5つしかないオートレース場がここ川口にあり、過去には多大な繰入金をもたらし、知れば知るほどこれを活かさないわけにはいかないとの思いを議員になってから日に日に強くしております。

 

(1) 安全対策について

 

 昨年10月と12月に、2件の重大な落車事故が発生し、残念ながら2名の選手が殉職されました。

 謹んで哀悼の意を表します。

 この事故を踏まえ、経済産業省やJKA、選手会、東日本小型自動車競走会、川口市で事故検証会を実施し、「事故再発防止委員会」を立ち上げてオートレース業界全体で、公平・公正で安全なレース運営についての検討を行ったと聞きました。

 今定例会に競走路改修の補正予算案が提出されておりますが、施設の改修は、オートレース選手が安全安心に走るために必要不可欠であり、喫緊の課題です。

 そこでお伺いします。

 

 アとして、事故再発防止委員会での検討結果を教えてください。

 イとして、川口場での具体的な安全対策工事内容について教えてください。

 

(2) マナー向上について

 

 私のもとに、川口オートレース、場内の衛生面についてのご意見が複数よせられました。いずれのご意見も「他場では見られない光景」とおっしゃるので、他場を見たことがなく比較できなかった私は、県内の公営競技場3つを、本場開催されているお忙しい時に視察させていただきました。

 まず、大宮競輪は、ごみが1つも落ちていませんでした。また、喫煙場所以外で喫煙されている方も見かけませんでした。さらに、「競輪は他場でもごみは落ちていないのでしょうか、それとも大宮競輪さんが特別なことをされているのでしょうか」と尋ねたところ、「他場でもごみが落ちている光景は見覚えがありません」と言われ、驚愕でした。場内を見ると、清掃員は川口オートよりも少なく、警備員は、なんだか強そうです。聞いたところ、警備員は警察OBと競輪選手OBだそうです。また、現役の警察官もいらっしゃるそうです。

 次に、戸田ボートは、ごみはいくつか落ちていましたが、川口オートほどではありません。喫煙は、残念ながら、くわえタバコで指定喫煙場所に向かわれている方を1名見かけました。ただ、戸田ボートは、場内にモービーという子ども向け施設があり、私が視察した日は平日でしたがファミリーで溢れていたのと、建物内は空港を彷彿とさせる天井高で、フードコートはショッピングセンターの中にあるようで、きれいで、明るく、川口オートとは全くイメージが異なりました。観客は、川口オートと戸田ボートを行き来される方が多いそうで、それであれば客層の問題ではないと思いました。

 最後に、浦和競馬は、ごみはほんの少しだけ落ちていました。喫煙は、残念ながら指定喫煙場所以外で吸っている方を見かけましたが、2名だけです。こちらも建物はきれいで、若い女性や男性、赤ちゃんを抱っこされている方、子どもと手をつないで歩いている方が多くいらっしゃって、客層の違いを感じました。尋ねたところ、撮り専、見る専、そして買う専がいらっしゃって、撮り専、見る専の方も多いとのこと。そして、こちらも警備員には警察OBが複数いらっしゃって、さらに現役の警察官が2名常駐されているそうです。喫煙に関しては、浦和競馬もひどかったが、平成31年頃に指定場所以外での喫煙について徹底的に注意するキャンペーンを行った結果、それ以降は喫煙ルールを守られる方がグッと増えたので「期限を決めて増員して徹底的に注意するのが良いのでは」とのご助言をいただきました。さらに、本場開催時以外は都市公園として場内を開放しており、通勤で横断する方、芝生でラジオ体操をする方、野球やサッカーをする方、近所の幼稚園児が遊びに来て、その傍ら他場のレースが大型モニターに映されていて、老若男女が浦和競馬を公園としても身近に利用されている効果もあるのではと思いました。

 なお、いずれの場も、入場料として100円が徴収されています。また、3場とも「昔は入場者数が多かったので掃除が追い付かないこともあったが、最近は入場者数が減ったのでごみが減った面もある」ともおっしゃっていて、入場者数の違いもあるのかなと思いましたが、3場の視察を終えて、やはり、事前にいただいたご意見は、本当だなと思ったのが正直なところです。

 そこでお尋ねします。

 アとして、ごみの散乱について、イとして、指定喫煙場所以外での喫煙について、川口オートレースはどのように取り組み、今後工夫されるのか、お聞かせください。

 

(3) イメージ向上・観光資源化に向けて

 

 私は、川口オートレースには非常に期待しております。直近では5号館の解体・改修もございますが、川口オートレースの今後ますますの発展のために、検討されていることをお聞かせください。

 

(答弁後)

 川口オートにも、今週504日ぶりに練習に復帰された森且行選手をはじめ、魅力的な選手がたくさんいて、ファンも大勢いらっしゃいます。

 中央競馬は、デートスポットに、伊勢崎オートは、家族でお出かけするところとして親しまれているそうです。

 オートレースは立派なスポーツの1つとして、新しい層にも知っていただき、親しまれ、川口市の財源としても再び貢献していただけるような施設に変えていただければと思います。

 

大きな3 無電柱化について

 

 平成28年12月、国において「無電柱化の推進に関する法律」が施行されました。この法律で、災害の防止、安全かつ円滑な交通の確保、良好な景観の形成等を図るために無電柱化を推進するとされ、国が策定した「無電柱化推進計画」を元に各都道府県に対しその計画策定が努力義務とされています。

 埼玉県でも、平成31年3月に「埼玉県無電柱化推進計画」が策定され、今年4月には「第二次埼玉県無電柱化推進計画」のパブリックコメントが実施されました。

 日本は世界に比べ無電柱化が非常に遅れており、さらに埼玉県は平成29年度末において国内で下から3番目の無電柱化率となっております。日本の無電柱化が進まない原因として、狭小な道路が多いことも挙げられますが、まさに狭小な道路が多い川口市においてはどうするのか、その取り組みについて以下、お尋ねします。

 

(1) 本市の現状について

 

 私の近所ですと、川口元郷駅周辺と、エルザタワー周辺が無電柱化されており、やはり景観が良いなぁと気付きます。本市における無電柱化の取り組み状況を教えてください。

 

(2) 歩道もなく車通りの激しい道路の無電柱化について

 

 無電柱化は、緊急輸送道路等の防災面での重要性が高い大きな道から優先的に実施されますが、市民からいただく声としては、「歩道はないが車通りの激しい道路について、道路が拡幅できないならせめて邪魔になっている電柱を取ってほしい」「通学路から優先的に無電柱化してほしい」といったものです。私が議員になって初めての一般質問でも、「元郷新道の安全対策について」で無電柱化について触れました。その後、狭い道路の無電柱化は、広い道路の無電柱化よりも難易度もコストも上がると聞きました。歩道もなく車通りの激しい道路の無電柱化についてどのようにお考えか、本市の見解をお聞かせください。

 

(3) 今後の推進について

 

 国、県において無電柱化推進計画が策定されておりますが、本市でも策定していると聞きました。今後の推進について、お聞かせください。

 

(答弁後)

 実は、「無電柱化の推進に関する法律」では、「11月10日を無電柱化の日と位置付け、国及び地方公共団体は、その趣旨にふさわしい行事が実施されるよう努めること」とされています。

 11月10日は、川口の日でもあります! 川口の日のイベントと合わせて、無電柱化の啓発もぜひよろしくお願いします。

 

大きな4 子宮頸がんのワクチンと検査について

 

 子宮頸がんは、早期の自覚症状がなく、20代、30代で発覚する方、妊娠してから気付く方も多く、発見が遅れると子宮摘出や、妊娠中絶、最悪、死に至ります。

 ですが、早期発見・早期治療で、90%以上が治癒するとも言われています。

 ワクチンの接種や、定期的な検診は非常に重要です。

 本市の取り組み状況を明らかにし、加えて、新しい提案をいたします。

 

(1) 子宮頸がんワクチンについて

 

 子宮頸がんワクチン、正確には子宮頸がん等の原因となるヒトパピローマウイルスへの感染を予防するHPVワクチンは、令和2年10月から、対象者やその保護者に情報提供を行う方針が厚生労働省から示され、本市でも令和2年11月に個別通知により情報提供したところですが、アとして、本市におけるHPVワクチンの接種状況を教えてください。

 

 イとして、HPVワクチンは、平成25年6月から積極的勧奨が差し控えられてきたところ、令和3年11月に発出された厚生労働省通知により積極的勧奨が再開されました。ワクチンの接種にあたっては、ワクチンの効果とリスクを正しく知り、接種するか否かを判断できるようにしていくことが大切と考えますが、本市における積極的な勧奨の具体的な方法や、平成25年以降に接種機会を逃した方への接種機会の確保をどのように行っているのかお伺いします。

 

 ウとして、本人や保護者が安心してワクチンを受けるためには、万が一、ワクチン接種後に体調の変化を感じた際に、適切に相談や診療等の対応が行われることが大切と考えます。本市では副反応の報告があるのか、また、十分な相談・診療体制が確保できているのか、教えてください。

 

(2) 子宮頸がん検査について

 

 がん検診もまた、がんの早期発見に非常に重要な役割を持ちます。本市では、他のがん検診も含め「がん検診などの受診券」はがきを送付し案内しているところです。埼玉県は、子宮頸がん検診の令和4年度の受診率、50%を目標に掲げていますが、アとして、本市の子宮頸がん検診の受診状況を教えてください。

 

 また、日々の家事や育児に追われて、特に小さなお子様を育てながら病院へ行く時間の取りづらい方や、そもそも受診に抵抗感がある方もいらっしゃいます。さらに、川口市は産婦人科や婦人科が少なく混雑しており、私個人はそんな大変なところへ行くのも悪いなと躊躇してしまいます。

 そんな中、今、自宅で簡単に受けられる自己採取型のHPV検査があります。これは、専用のキットを使って自分で子宮の入り口周りを軽くこすって細胞を取り、その細胞を検査機関に郵送して検査を受ける方法です。

 自己採取型検査は、海外では子宮頸がんの一次スクリーニング等に導入されている検査であり、国内においても、ネット通販、健保、一部の自治体で利用され徐々に広まりつつあります。

 これを導入することで、がんの早期発見に繋がる方もいらっしゃるかと思いますが、イとして、自己採取型検査の導入について、ご所見をお聞かせください。

 

(答弁後)

 自己採取型検査は、現在のところ、国が推奨する子宮頸がん検診とは異なるものですが、まずはこれで子宮頸がんのリスクを確認していただき、リスクが高い場合は婦人科へ促してはと思います。

 私が議員になって初めての一般質問で、「乳がんの早期発見に向け自己触診の啓発を」として乳がんを取り上げましたが、女性特有の病気であるこれらのがんについて、今一度、市民の皆様へ啓発していただければと思います。

 

大きな5 発達障害がある子の教育支援について

 

 発達障害は、私が子どもの頃はまだ十分に認知されていない障害でしたが、平成17年4月に「発達障害者支援法」が施行され、私が大学で学ぶ頃には確立されていました。

 行動面や情緒面に特徴があり、コミュニケーションや対人関係に課題が生じることが多く、適切な理解や支援がないことで、子ども本人が生きづらさを感じたり、保護者が悩んでしまったりして、社会の中で生活することに苦痛を感じ、孤立を招きます。

 発達障害があっても社会の中で十分に力を発揮し生活されている方も多く、本人の特性以外に、子どもの頃の適切な理解や支援が受けられるかが重要になってきます。

 一口に発達障害とっても、状態は子によって様々ですが、どの子も大切な大切な子どもであることには変わりありません。

 以下、発達障害がある子の保護者から寄せられたご相談をもとに、質問します。

 

(1) 市立幼稚園での対応について

 

 幼稚園の入園にあたって、子どもに発達障害があることを伝えると、入園を断られたり、通園を制限されるといったご相談をいただきました。平成29年に改訂された幼稚園教育要領では、第一章「総則」の第5に「特別な配慮を必要とする幼児への指導」が新設され、その1に「障害のある幼児などへの指導」として、「集団の中で生活することを通して全体的な発達を促していくことに配慮し、特別支援学校などの助言又は援助を活用しつつ、個々の幼児の障害の状態などに応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする」とされています。また、障害者差別解消法の第7条では行政機関に対し、第8条では事業者に対し、「障害を理由として障害者でない者と不当な差別的取扱いをすることにより、障害者の権利利益を侵害してはならない」とされており、「不当な差別的取扱いに当たり得る具体例」としては、「客観的に見て、人的体制、設備体制が整っており、対応可能であるにも関わらず、教育及び保育の提供を拒否することや、提供に当たって正当な理由のない条件を付すこと」「教育及び保育の提供に当たって、仮利用期間を設ける、他の利用者の同意を求めるなど、他の利用者と異なる手順を課すこと」と示されています。

 本市には公立の幼稚園が2つあり、どちらも発達障害がる子を受け入れていると聞いていますが、入園できるのは当然のこととして、その後も支援が必要かと思います。そこでお尋ねします。

 アとして、職員の配置状況についてお聞かせください。

 イとして、実際の支援状況についてお聞かせください。

 

(2) 中学校の特別支援学級における進路指導について

 

 私のもとに、知的障害はないが発達障害はあって、特別支援学級に在籍されている生徒の保護者から、その進路についてご相談を受けました。その子は現在、障害者手帳を持っていません。

 知的障害はないが発達障害はある生徒の中学校卒業後の進路としては、特別支援学校高等部の他、全日制の高等学校、定時制や通信制の高等学校、フリースクールなどが挙げられます。

 学校教育法の第81条の2では、高等学校にも特別支援学級を置くことができると明記されていますが、学校教育法施行規則の第138条では、「小学校若しくは中学校又は中等教育学校の前期課程における特別支援学級に係る教育課程については、特別の教育課程によることができる」とあり、ここで高等学校が抜けているためか、全国的に高校における特別支援学級の設置はほとんどありません。

 埼玉県立高等学校や川口市立高等学校にも現在、特別支援学級は存在せず、埼玉県立高等学校のうち通級による指導を行う通級指定校が7校ある他、学校側から要請があれば支援員が出向くサポート巡回校があります。

 ご相談いただいた方は、高校で通級で通えるなら、現在も通常級にいて通級指導を受けることが可能なはずだが、それができないため特別支援学級にいる。進路としては特別支援学校高等部を考えているが、「特別支援学校高等部の就職支援においては基本的に福祉枠での就職となる」と言われたことや、知的障害がある子の学校と強調され、「手帳がなくても入学可能だが、在校中に手帳の取得を目指す」と言われ、悩み始めたそうです。

 通常の高校に通って、ドロップアウトしてしまう可能性も心配されており、実際、社会にはそういった子や大人はたくさんいると思いますが、当該生徒が今後、社会人として自立していくためにも、その子にあった教育を受けさせてあげたいと苦慮されています。

 一番は、高等学校でも発達障害の状態に応じた適切な支援があればと思いますが、こういった狭間にいる子の進路相談に対して、どのように対応しているのか教えてください。

 

(答弁後)

 障害がある子の保護者は、子どもの将来にとって、どの学校が良いか、どんな支援を受ければ良いか、より悩まれます。選択肢や社会を狭めるのではなく、一人一人にあった教育を受けさせてあげたいと思います。

 

--------------------------------------------------

大きな6 生活保護費の不正受給対策について

--------------------------------------------------

 

 コロナ禍で、生活に関するご相談を受けることも増えました。同世代のお子様を育てる方からもご相談を受け、様々な制度をご案内する等、微力ながらなんとか、と思い努めております。また、そういった方々のために日々奔走され、極限まで働かれている職員の皆様にも本当に頭の下がる思いです。

 その一方で、生活保護費の不正受給についても時々お話をいただきます。詳細は割愛させていただきますが、不正受給者は一部であり、ほとんどの受給者は本当に最後のセーフティーネットとして活用されているとお聞きしています。そこで、本市としては、生活保護費の不正受給をさせないために、どのような取り組みをされているのか、お聞かせください。

 

(答弁後)

 (時間が少しあったので、アドリブで足した後、)本当に、苦しい方は、生活保護を活用してください。

 

 貴重な機会をいただき、ありがとうございました。