こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。
-[ お知らせ ]-
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今日は、昨日開催された2つの特別委員会のうち、
委員として出席した次世代支援・教育力向上特別委員会について書きます。
報告事項が3件ありました。
- GIGAスクール構想について
- GIGAスクール端末等の整備について
- ネットワーク等環境整備について
- 運用保守体制
- GIGAスクール端末の活用状況
- 教育委員会定例会の開催状況について
- 第17回教育委員会定例会(10月21日開催)の内容
- 第18回教育委員会定例会(11月4日開催)の内容
- 第19回教育委員会定例会(11月18日開催)の内容
- 第20回教育委員会定例会(12月2日開催)の内容
- 第21回教育委員会定例会(12月16日開催)の内容
- いじめ問題の現状について
- いじめ問題に関する調査状況
- 令和3年度 川口の元気 第12回いじめゼロサミット
- 損害賠償請求事件について
- 第3回いじめ対応教員研修会(臨時)
- 保有個人情報不定性決定処分取消請求事件について
1. GIGAスクール構想について
令和3年度の本市のGIGAスクール構想についての報告でした。
GIGAスクール端末は「Dynabook K50」で、47550台(予備1500台含む)を児童生徒・教員に1人1台+各校2台の予備を配置。
OSは、Windows10 Pro64で、Word、Excel、PowerPoint、Teams、Forms等およびフィルタリングソフトが導入済み。(Forms……?)
なお、1月31日時点で1082台が使用不可能となっているとのこと。
Wi-Fi環境がない家庭には貸出用モバイルWi-Fiルーターを整備。
小学校は34校124件(85件)、中学校は14校52件(35件)とのこと。
(カッコは、生活保護世帯で通信費も市が負担し保護費から相殺)
ネットワーク等環境は、幹線10Gbps、支線1Gbpsに対応したLANケーブルを敷設し、無線LANアクセスポイントを普通教室と職員室および学校が指定した5室に設置しているとのこと。
運用保守は、3年間の業務委託で、ヘルプデスクやオンサイト保守、ICT支援員8人(1人10校を担当)、ICT活用研修等。
令和3年度は2回の研修を実施したそうです……
通常授業では、Word、Excel、PowerPoint等の活用の他、Padletという共同作業アプリを用いた協働学習、Formsを用いた出欠確認を行い、Teamsを用いたオンライン授業も行っているそうです。
私がした質問は、以下の通りです。
Q1. 1人1台を持つ教員とは誰か具体的に教えてほしい。教育委員会議事録を読むと、養護教諭は持っていないとのことだが。
A1. 常勤、非常勤の教員が1人1台ずつ持つ。養護教諭は当初持っていなかったが、各学校からの要望を受け、予備より80台を充当し、現在は80人(全80校)の養護教諭が1人1台を持っている。
Q2. 使用不能となった内訳(物理的な故障、システム故障、紛失、盗難)を知りたい。また、学年によって偏りがあればその詳細を。
A2. 落下による破損も、電源が入らないという故障も報告されており、紛失、盗難はない。また、小学校、中学校ともに破損しており、学年による偏りはないと見受けられる。
Q3. 予備が各学校に2台で足りているのか、足したところは。
A3. 予備2台がなくなれば順次補填するような形で運用している。
Q4. 学校によっては、説明で挙げられたソフト以外のソフトを独自に導入し活用しているところもあると聞くが、独自に導入されている学校数、導入ソフト、また活用状況は把握されているのか。
A4. 把握はしていないが、あるとは聞いている。業者が各校に営業しており、1年間のトライアル等で使うことが多い。
Q1は、養護教諭の性教育に期待しているところがあるので、ぜひ持ってもらいたいと思っていたので、良かったです。
Q2は、「本当に紛失・盗難は0件なの?」と半信半疑です。苦笑
Q4は、答弁後に、「独自ソフトは、近隣学校に横展開されているとも聞いている。ぜひ、各学校の取り組みを把握していただいて、良い取り組みならば全市で展開してほしい」と要望しました。
そもそも、独自ソフトの導入は申請制にすれば、数もソフトも把握できるのに、と思いましたが、面倒な側面もあるので発言せず。
2. 教育委員会定例会の開催状況について
当然のことながら、事前に全ての議事録には目を通したのですが、今回は質問することがありませんでした。
こちらで閲覧可能で、教育長、教育委員がどのような立場で発言されているか等、面白いので、気が向いたらご覧ください。
3. いじめ問題の現状について
いじめ問題調査委員会が発足しているいじめの新規案件についての報告や、いじめ防止のための児童生徒の取り組みおよび教員研修の内容、そして裁判(結審)案件についての報告でした。
この日は、多くのメディアが入っていました。(テレ玉、テレ東、埼玉新聞、朝日新聞、東京新聞、読売新聞、だったかな)
私が手を挙げる間もなくすかさず手を挙げた先輩方から、次々に質問が飛ぶ、飛ぶ。
「裁判で敗訴となり指摘を受けた点は何か」
①顧問による体罰
②学校がいじめとして調査しなかったこと
③教員による虚偽発言(1)顧問の発言(2)校長の発言(3)教頭の発言
④教育委員会がいじめとして調査しなかったこと
「本件裁判のもととなったいじめについて、改めて現時点でどのように認識しているのか」
学校側が「学校一丸となって支援体制を取った」と報告していたが知らない教員もおり、大いに反省すべき点と認識。
いじめ認識については保護者と調査している。
市としては8点中7点はいじめと認識しており、裁判においてもその認識でいる。裁判では、それが国賠の対象か否かが争点だったと認識している。
「当時、顧問には文書訓告処分がなされているが、校長については何もない。処分してしかるべきで、その処分を決定する埼玉県教委に尋ねに行ったところ、川口市からの報告書がないと処分を決定できないとのことだった。当時の校長は退職されておらず、現在も市内で校長を務めており、さらに本年で定年とのこと。スピーディーに対応していただきたいが、現在の状況はいかがか」
昨年12月の判決を受け、本年1月に当時の校長、顧問、教頭に各4回の事情聴取を終え、埼玉県に報告済み。
他、繰り返し同じ答弁が続きます。
我々のいじめに対する認識が誤っていた。
裁判まで追い込んでしまったことを心より反省している。
今後は、2点を徹底する。(2回言われていました)
①法令にのっとって対応すること。
②児童生徒、保護者に寄り添うこと。
学校としては、
- 丁寧な対応をする。
- いじめ防止対策推進法に則る。
- 教員が抱え込まないようにする。
- いじめを絶対に許さないという啓発をする。
市教委としては、
- いじめ防止対策推進法に則る。
- 報告・連絡・相談を徹底する。
- 報告書等は客観的事実を徹底する。
に取り組む。
東京新聞の取材によると、当時の校長、教頭、顧問教諭のみならず、当時の市教委幹部職員2人の処分も検討されているとのこと。
本件については以上です。
私からは、いじめ問題調査委員会が発足しているいじめの新規案件について、いくつか質問をしました。
今回報告された新規案件は、ライブ配信による誹謗中傷が行われた「オンラインいじめ」と呼ばれるものでした。
私は、本特別委員会で新規のいじめ案件が報告される際、毎度、被害児童生徒よりも加害児童生徒の当時の状況やその後の説明が少ない気がして、それがいつも気になっています。
傷ついている被害児童生徒のほうに、より寄り添っているということだとは思いますが、加害児童生徒もまた気になるのです。
今回も、加害児童生徒について、どのような指導を行ったのかや、加害児童生徒の保護者はどのように認識しているのか、この加害児童生徒が同じことを繰り返さないか、加害児童生徒の保護者とともに、これからどうするのか等を質問しました。
答弁後、「本件も、慎重かつ丁寧なご対応をお願いします」と要望して終えました。
明日は、きょう開催された残る1つの特別委員会、都市基盤整備・防災力向上特別委員会について書きます。