こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。
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今日は、先日参加した、学びの保障と9月入学を考える院内集会のメモと感想を、書きます。
私が気になってメモしたところだけ書くので、全体を知りたい方は、当日の様子がYoutubeに公開されていますのでご覧ください。
昨日の院内集会のアーカイブをYouTubeに公開しました。
— 日本若者協議会ー若者の声を政治に届けよう! (@YPJ2019) June 3, 2020
ご関心ある方、ぜひご視聴ください。
6/2「学びの保障と9月入学を考える院内集会」を開催しましたhttps://t.co/lvybYTu3H1
心のコロナからの回復。
子ども・若者達のために。
■各議員からのコメント
柴山:ただやはり、現場で学生の方々がまともに勉強できない中で受験が近付いてくることは不安で仕方ない。大人が対応策を実施することが大事。
▼松田悠介氏(Crimson Global Academy日本代表)
日本への留学生は、出身国の入学月に関係なく日本で学んでおり、9月入学にしたから留学生の数が増えるとは考えにくい。
現行の日本の大学入試は、センター試験や大学の試験会場で一斉に受験するシステムが一般的だが、その入学試験の在り方をまず国際基準にすべき。
■各議員からのコメント
畑野:9月入学にすると本当に海外からの留学生は増えるのか。
松田:お金がネック。9月より他の問題を解決して。
伊藤:「習得主義へ」大賛成。CBTと飛び級は。
松田:ひとりひとりの習熟度に合わせた学習を。効率ばかりを考えるのは時代遅れ。
勝部:「留学生が増えないのは留学に費用がかかるのが一番の理由」これは政治の役割。日本に帰ってきた時に就職先はあるか。
三浦:学びの複線化。
柴山:「9月入学にすると留学生が増える」という理論が全く分からない、という若い議員が多い。
▼遠藤洋路氏(熊本市教育長)
学校にはもともと3人に1台の端末があった。
家庭内のインターネット環境等を調査した結果、ちょうど1/3が不十分と言う事で、学校で使っているタブレットを貸し出した。
オンラインでは、双方向のやり取りを重視してきた。
「できるところからやる」ことが、全体のレベルアップにつながる。
オンライン授業には不登校の子どもも参加しやすい。
日頃の授業のやり方がオンライン授業にも反映される。
ICTの活用が進んでいる学校ほど、家庭でのタブレット利用に関する問題が少ない。
そもそも学びの深度は個人差が大きい。
登校とオンラインの組み合わせ。
そもそも欠席・不登校といった概念自体が変わる学校へ。
■各議員からのコメント
伊藤:今回は、低所得家庭、シングル家庭だけでなく、共働き家庭の学習の遅れも特徴。家庭における学習の自走は可能なのか伺いたい。ベストミックスというのは生み出せると思ったか否か。
熊本市教育長:私達も最初、それを心配した。今回のオンライン授業でも双方向のコミュニケーションをとることを目標とした。朝、先生方から健康観察をし、そこから始まる。家庭だけで勉強できる子とできない子がいるのが実際。家庭と学校が協力すればできる。
オフラインでやる場合の20人(少人数学級)は、実現できるほうがありがたい。より1人1人に目が届き、子ども達にとっても自分の出番が増える。40人よりは20人のほうが良い。
畑野:オンライン授業のコンテンツ作りが大変と聞くがいかがか?
熊本市教育長:とにかく先生と児童生徒が連絡を取るということを重視してきた。子どもから先生に、というコミュニケーションを重視してくれと伝えてきた。
▼藤原和博氏(教育改革実践家)
9月入学の議論が高校生から発生したというのが本当に素晴らしいこと。
ただ、9月議論の中では、大人の中でも冷静に議論できていない人がいる。
休校は3ヶ月だが、学校日数で数えると40日あまり、健康診断や卒業式の練習をなくすと賞味20日、また、主要教科に絞ると10日。
夏休みを削ることでカバー可能と、冷静に考えれば分かる。
来年の春に、今年中止された学習調査をすると思うが、これをオンラインで実施するのはいかがか、どうキャッチアップするか。
全国一斉ではなく、自治体で個性を生かしてよい。
学習指導要領に縛られないで、バラバラで良い。
目の前の児童生徒に対しどのような授業をするか。
カリキュラムの決定権は校長にあり、教育委員会、文科省はそれを承認するかたち、上からの命令を待っている人が多いが、自分らの創意工夫でやっていい。
良い効果が出たものをすかさず全国に反映する。
素晴らしい実践を全国に展開してほしい。
■各議員からのコメント
伊藤:学習面のカバーは可能だが体験面のカバーは可能か。
勝部:学級運営もそれぞれの教員の裁量で。受験の弾力化をできるだけ早く示すこと。
三浦:先生は真面目だからなかなか難しいと思うが、ピンチをチャンスに。
柴山:改革を良しとする風土を作らないといけない。
藤原:運動会や発表会はやらないといけない。オンライン修学旅行は意味がない。みんなでやることでできることや感じることがある。
▼堀田龍也氏(東北大学大学院情報科学研究科・教授)
学校が再開して「ひと段落」と思われているかもしれないが、オンライン授業はこれからもやるべきだ。
分散登校とオンライン授業の併用は不可避。
対応が必要な子供や家庭とコンタクトが取れるように準備。
オンラン授業ができなかった理由:
教師?→教師はオンライン授業に果敢に挑戦した。
管理職?→管理職が止めたケースはある。
校長会や教育委員会?→他校との足並みをそろえるために校長がオンライン授業を決断できなかった例がある。
家庭の事情を想定した判断?→家庭のICT環境を調査した例で、実施しないと判断した。
整備による判断?→端末が学校でしか使えない設定になっている。役所のセキュリティに引っかかる。
「世間と学校のズレ」
家庭調査票や健康調査票が紙で配布され手書き要求、重複する情報もある。
一方で、民間の購買・予約サイトは必要事項を入力すればデータベースに登録され各種予約等が自動で反映される。
学校という組織の情報化の遅れのツケ。
数百人いる学校に家庭並のネットワーク回線速度。
Youtubeは危険だから見れないように設定している学校もある。
先生よりEテレのほうが動画作成は上手い。
民間の力で作ることをバックアップする予算を。
それを見てどう思ったかを話し合う授業が良い。
■各議員からのコメント
三浦:早くからICTを学んでいることで働き方も変わるかもしれない。
伊藤:オンラインであれば、特別支援学校、特別支援学級、通級、普通学級でも距離を超えて一緒に学習できるのでは?
堀田:それがまさにオンライン授業のメリット。学びに参加する機会が今までよりもはるかに多くなる。インクルーシブ。
堀田:「学ぶ気がない」というのが困る。これが一番、人的支援として求められる。これはもしかしたら、学校じゃないかもしれない。
- おわり -
▼おぎのあずさ感想
後半ほど、メモが多くなっている……きっと、聴きながら書き慣れてきただけの違いで、すえとみ氏のお話も面白かったです。汗
タイトルに「9月入学」とありますが、それよりも子ども達の「学びの保障」を主軸に話されているのが印象的でした。
話を聞いていて、少人数学級は良いなと思いました。
現在の分散登校で、それができているので、今後、オンラインとオフラインの組み合わせでそれが実現可能なのかなと考えたり。
ただ、教員の労働時間や負担が今以上に増えることにも。
あと、オンライン学習は、低所得家庭、シングル家庭だけでなく、共働き家庭にも格差を生じるというのが、胸に刺さりました……
紫陽花がきれいに咲く季節ですね。
いろんな色、大きさがあります。(写真は水色だけですが。汗)