こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

今日は、埼玉県南児童相談所へ、勉強しに行ってきました。

事務所から現地へ、ママチャリ(非電動)で30分で着きました。

向かい風が辛かったですが、意外と近いなぁと。

 

児童相談所とは

 児童相談所は、県の相談機関として子供についての相談に応じ、それぞれの問題解決に必要な指導援助を提供するところです。

市町村に配置されている相談支援センター等と違う点は3つ。

  • 一時保護
  • 措置
  • 心理判定
を行うことができます。

南児童相談所は、埼玉県のうち、川口市、蕨市、戸田市の児童および家庭その他からの相談に応じ、業務を行っています。

 

一時保護所も併設されており、そちらには2歳から18歳までの計30名が保護されています。

保護児は、一日を児童相談所で過ごし、学校には通いません。

 

下記資料もいただきました。

令和元年度版 児童相談所業務概要(平成30年度実績)

 → 【全体版】(pdfで言うと)p68~72が南児童相談所のデータ

※この資料は、ページ下部に記載のページ番号とpdfで示されるページが、一致していません。

 

p68:(1)相談種別受付状況では、「警察等」からの相談が41.2%と突出しています。

これは、面前DVも「心理的虐待」にあたるとして保護されるようになり、例えば目の前で家族が誰かに暴力が振るわれているのを子どもが見てしまった時はもちろん、言い争いをしている隣の部屋にいた時にも「子どもが認知し得る恐れがあった」として、警察から相談が来るそうです。(埼玉県警は「小さな芽から危険を見つける」として100%送致とのこと)

また、市民においても最寄りの児童相談所の電話番号より「110」のほうが浸透していたり、虐待の通報は主に夕方~深夜が多かったりで、市民→警察→児相、となるそうです。

 

p69:(2)相談内容、年齢別受付状況では、「養護相談」が69.1%(うち「児童虐待相談」が51.3%」と突出しています。

昔は「養護相談」と「障害相談」が双璧だったそうですが、こちらも児童虐待の対象が広がり、通報も増え、近年で変わったそうです。

 

p70:(3)相談内容別援助状況では、「助言指導」が84.9%と突出しています。だいたいが面接して話して終わりになると。

「継続指導」は、解決のための契約を持って通所することで、これは市町村の相談支援センターでされているほうが多いそうです。

また、最近は「施設入所」より「里親委託」を推進する流れですが、マッチングが難しいとのこと……ただ、一時保護所が満杯で受け入れられない時に、里親に一時保護委託をすることも増え、そこで様子を見るようになってきたとのことです。

 

なお、埼玉県内の各児童相談所には、警察OB(中には現役の方も)が2名以上は配置されているそうです。

また、他自治体からの研修も受け入れています。

ボランティアの受け入れは、南児童相談所では現在していませんが、他の児童相談所では受け入れているところもあるそうです。

 

施設職員はどんどん増えていますが、それにも負けず通告もどんどん増えていて、業務量は変わっていないか増えているとのこと。

ただ、南児童相談所においては、テレビで取り上げられるような「1人の職員が120ケースを持つ」事態まではなく、職員には極力、休みの時には休んでもらうようにしているそうです。

 

他にも、(ブログには書けない)たくさんのお話を伺いました。

お忙しい中、ご説明くださった副所長はじめ、施設の皆様、ありがとうございました!