こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

仮)座談会への応募、現在4名です!

本日中でいったん締め切り、開催日時を決めて再募集します。

どうぞお気軽に ognazs.office@gmail.com までメールください☆

 

さて、昨日今日と、全国地方議会サミット2019に参加しました。

テーマは「チーム議会」ということで、「議員単体や会派だけではなく、職員も含め一丸となって議会運営・自治に取り組もう!」という感じで、勉強になりました。

そのレポートを数回に分けて書きます。

 

とても勉強になりました、そのレポートを数回に分けて書きます。

 

今回は、1日目の「チーム議会に職員だからできること」。

議会事務局(議会局)の職員4人がパネラーです。

 

ファシリテーター:清水克士氏(滋賀県大津市議会局次長)
スピーカー:小原昌江氏(岩手県北上市議会事務局議事課長)
スピーカー:岩崎弘宜氏(茨城県取手市議会事務局次長)
スピーカー:小林宏子氏(東京都羽村市議会事務局長)

 

結構「ピー」なお話が多かったので、あまり書けませんが(汗)、やりがいを持って局職員をされている皆様で大変活気がありました。

 

危ないところを省いたり「ピー」で紹介します。

 

------------------------------

 

以前の「チーム議会」=党派を超えて議論できる
最近の「チーム議会」=さらに議会職員が加わる

 

小林氏:

19年いろんな部署で管理職をしている。
私の信念は、「そこにいる職員にとってやりがいのある職場か」
やりがいが、良い市民サービスにつながっていく。
議会事務局に配属1年目で議会改革を行った。

ピー

これらがなぜ、1年目でできたか。

議長や、議員が新人の私の話に、真摯に耳を傾けてくれたから。


岩崎氏:
後で取手市議会のTOPICを見てほしい。笑顔、議会愛。
愛は押し付けない、見返りを持たない、関心を持つ。
職員はファシリテートの部分に力を注いでいる。
議員は課題解決に力を注いでいただく。

清水氏(ファシリテーター):

議会職員に「あなたは誰のために仕事していますか」と聞くと「議員のため」と答えるが、市長秘書に同じ質問をすると「市民のため」と答える。
議会は、市民目線が欠けているのでは。
議長を1年で変わるのも、水面下で調整するのも変では?
これは少しずれているなと思うところがあればお話しください。


小原氏:
勝手に視察に行ってしまう。
一般質問、ちゃんと調べたんでしょうか。

発言通告を出してから調べる?  視察に行きたい?

先方の都合もあるため急には無理です。

清水氏(ファシリテーター):
自分を中心に地球が回っているという感覚で話される方もいる。
ある懇親会に、ある議員さんのインターン生が先に来て、当の本人は来ず……「あれはないんじゃないですかね」と少し指摘したら、先輩に怒られた。

自分が反対の立場だったらどう思うかな? と考えてほしい。

岩崎氏:
ピー

視察については、帰ってくるまでが視察。
また、視察レポートを提出してくれてもいいのでは。

清水氏(ファシリテーター):
議員の選挙で、当選倍率はあるけど、我々は数十倍の公務員試験に合格していますからね。(会場:笑)
大きい議会だと、「議員から話しかけられない限り、こちらからは話しかけません」という職員も。それで良いのか。

小林氏:
議会にとって、議長の度量がとても大切。
提案や、議長に物を言うことに、とても勇気がいる。

市議ですら言いたいが言えないと聞く。
「どうやって合意形成ができたのか」とよく聞かれる。

小原氏:
根拠を持った話はどんどんしていったらいい。
議員との視点の違いがあるなら、それを先に話す。
例えば条例改正の際は事務局職員が主観を持って資料を集め、それをもとに審査が始まってしまう。
議員の審査が始まると、事務局は口を挟めないので、取手市さんが事務局も委員会中に挙手をして意見するのはすごい。

岩崎氏:
「職員は委員会中に意見を言うな」という陳情が出たほど。

もちろん不採択で、議員も涙をこらえて反対してくれた。

清水氏(ファシリテーター):
大津市でも意見をするが、政策検討会議で言うのに、方針形成に局職員が意見するのはどうかと言われることも。
「職員から提案と言う名の発言をさせるな」とは?

岩崎氏:
最大会派、ドンとかボスとかの得票って、全体の何割?
それ以外の票が味方するなら、意見できるはず!

「発言し過ぎ」陳情は取手市のHPに出ているので、ぜひ?見てください。

清水氏(ファシリテーター):
選挙の洗礼を受ける議員→議案の空白や後退が生まれる。
選挙の洗礼を受けない職員ができることはないか。

岩崎氏:
我々職員が、前議員や前議長の想いを継承し、それを後任に伝える。

清水氏(ファシリテーター):
議員任期4年間の実行計画を立てる、そして自己評価する。
それまでの議会活動について第三者に評価してもらう。
大津市では今回、次の議会への申し送り事項を取りまとめた、ミッションロードマップ2019を作成中。
新しいことをやるということは必ずリスクを伴う。
100%成功するとは限らない。
職員の中で不満が出ることもあると思う。
皆さんはどう議会改革を進めていますか。

岩崎氏:
お願いをしたいなぁと思うところは、取手市議会議員は職員目線に下げてくれている、だから改革案が生まれる。
職員が目線を上げるのはなかなか難しい、なのでぜひ議員の皆様に目線を下げてほしい。
あと、既得権をあまり主張しないでほしい。

小林氏:
私が配属されるまでは、前例踏襲だったが、職員がやりがいを求めどんどん変えていくようになった。
事務局の仕事が増えるが、望むところだ、という感じだ。
議会職員も外を見ないとダメだ。
以前、とある勉強会で、「希望して議会職員に異動してきた人~」と尋ねると手を挙げる人はいなかったが、「早く異動したい人~」と尋ねると手を挙げる人がいた。
議会事務局が魅力ある職場にならないといけない。

<質疑応答>

Q.議会基本条例で職員の提案権を盛り込んだが、やりがいや提案する根拠は?
A.(小林氏)羽村市議会ではまだ根拠はない、

(清水氏)誰のために仕事してるんだ。

そういうものを入れないと提案できないのは少し悲しい。

Q.そういう積極的な事務局にしたく、仕組みのほうから議会事務局を変えようとしているが、難しい。
A.(清水氏)執行部から「こいつだ」っていうリーダー的な存在を引っ張ってくると早いと思う。仕組みを作るより、人を呼ぶ方が早い。

<総括:清水氏:ファシリテーター>
「あの人たちは特別だからね」という感想を見かける。
我々は特別ではないし、人さえ見つけられればどこの議会でも変えられる。
大津市議会局は人気異動先になっている、そういう流れを作る。
今日来た方々は違和感がないと思うが、ぜひ今日の話を、議会に持ち帰って議員や職員に広めてほしい。

 

------------------------------

 

パネリストの皆さま、貴重なお話ありがとうございました!