こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

今日は、参議院議員選挙の投票に家族全員で行った後、夫に子ども達を託して、一人SKIPシティへ。

 

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019の、クロージング・セレモニーに出席しました。

 

公式サイトの「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭とは」のページで、この映画祭のことについて紹介されてあります。

Dシネマの「D」は、デジタルの「D」で、今回で16回目。

私が高校生の頃からある、意外と歴史がある映画祭です。

 

受賞結果は、コチラ

--- 国際コンペティション ---

 

▼最優秀作品賞・観客賞
マッツ・グルードゥ監督『ザ・タワー

 

▼監督賞(2作品)
ナデジダ・コセバ監督『イリーナ

ウラー・サリム監督『陰謀のデンマーク

 

▼審査員特別賞
ハサン・ファジリ監督『ミッドナイト・トラベラー

 

--- 国内コンペティション ---

 

▼優秀作品賞 [長編部門]

壷井濯監督『サクリファイス

 
▼優秀作品賞 [短編部門]
宇津野達哉監督『遠い光
 
▼観客賞 [長編部門]
芳賀俊・鈴木祥監督『おろかもの
 
▼観客賞 [短編部門]
佐藤快磨監督『歩けない僕らは
 
▼SKIPシティアワード
磯部鉄平監督『ミは未来のミ
受賞者の挨拶では、先日発生した京都市の放火大量殺人事件を挙げられる方も多く、『サクリファイス』壷井濯監督は詩的な表現でその思いを語ってらっしゃいました。
 
愛されキャラ・デジたる君も時々、紹介されていました。
超ゆるキャラ、可愛い。(ちなみにボーっと油断しているところ)
 
国際コンペティションの最優秀作品賞および観客賞を受賞したザ・タワーについては、審査委員長の三池崇史氏が
今、日本人が最も観るべき映画。
と称し、プロデューサーのパトリス・ネザン氏が
足かけ8年。監督自身が難民キャンプで暮らした経験があり(母親がセーブ・ザ・チルドレンの看護師)、事実に沿って表現した。
と言われ、とても興味を持ちました。(この後、実際に観賞します)
 
また、総評にて三池氏は、
幅広い映画があった。ジャンルに縛られない、それが「D」シネマ祭なんだと思った。
とおっしゃって、「D」をダイバーシティ(多様性)の「D」とかけてらっしゃるのかと思えたり、「ここからは監督としてのお願い」として、
この会が終わって「本当に!?」と嬉しくなる人がいる。現場で作っている人間は、その事実を胸に良い時も苦しい時も乗り越えていける。その裏返しとして、この映画祭には重い責任が生まれている。人間達の心の中に、Dシネマ映画祭受賞者としての誇りが残る。様々な問題があるだろうが、なんとか盛り上げていってほしい、さらに、あまり商業的にならないように。この映画祭は非常に個性的で、自立している。今後もこの素晴らしい映画祭を、このまま続けてほしい。
僕も引退まで頑張る。
とおっしゃっていました。
あと、超余談ですが、「良い時も苦しい時も」の部分を通訳者さんが「rocky road」と訳されていたのと、三池氏「忖度って英語でなんて言うの?」→通訳者さん「considerationと訳しました♪」とやりとりされていたのが印象に残りました。
 
閉会挨拶では、土川ディレクターが、
Dシネマ国際映画祭は不滅です!
と最後に力強く宣言されていました。笑
 
休憩をはさんで、国際コンペティショングランプリ作品、マッツ・グルードゥ監督『ザ・タワーの上映が始まり、観賞しました。
これがもう、本当に素晴らしい作品で。
パレスチナ人のワルディが、家族から様々な話を聞きながら、最後に曾祖父を見送るのですが、人々の「生きたい」という想いが、(戦争を含む)日常から溢れ出ていて、涙が止まりませんでした。
この映画祭のレベルの高さを感じた作品でした。
 
皆様にぜひ、受賞作品のみならずノミネート作品も観てほしい。
次回、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020を楽しみにしています。
 
最後に……帰りのシャトルバスで『ザ・タワー』プロデューサーのパトリス・ネザン氏と一緒になり、勇気を出して話しかけました!
たどたどしい英語で、観賞して素晴らしい作品だったこと、そして受賞のお祝いを伝えました! あー、久々に英語話した……
そごう川口前にて……突然の呼び止めにも関わらず、応じてくださりありがとうございました!