こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。
今日は、オフィス事業(シェアオフィス、サテライトオフィス、テレワーク)であるTristを訪ね、尾崎えり子さんのお話を伺いました。
のっけから「世界で最も影響力のある100人に選ばれたい!」とおっしゃる彼女は、もうパワフルで凄すぎて、圧倒されました。
そんな彼女や事業のお話は、とても参考になるものでした。
まずは写真から。外観。
入口を入ると玄関、ガラス向こうはセミナースペース。
セミナースペースわきにサテライトカフェ。
扉の向こうは本格的なシェアオフィス、個室やキッチン、ロッカー、電話スペースもあります。
セミナースペース横のフリースペース。
ホワイトボードには利用者さんのお子さんが描かれた絵。
全体的に、「ここから世界へ!」といったイメージでデザインされていました。(気付かれたでしょうか?)
次にお話。
ダーッと書いていきます。
尾崎えり子さんは、都内に勤めるバリキャリ女性でした。
でも第一子出産後、独身時にはドアtoドアで40分くらいだった通勤時間が、往復3時間かかるようになり、退職。
次に、居住地である流山市で仕事を探してみるものの……
ファストフード店採用面接時:
尾崎さん「ゆくゆくは業務改革も行いたい!」
→不採用
コンビニ採用面接時
店長さん「もし私の非効率な部分を見つけたら指摘されますか?」
尾崎さん「めっそうもございません。でも貢献できるなら(略)」
→不採用
採用されないことを友人に話すと、「それじゃダメだよ。今までのキャリアを全部消さなきゃ。私は消して、今パートしてるよ」と言われ衝撃を受けると同時に、ビジネスチャンスと思い起業されます。
例えば、民間学童のプロデュース。
親が働いている間、子ども達も同じことをすれば良いのではと、自分達のおもちゃを買うために事業を展開する仕組みを構築し……
農家の稲刈りから収穫し、おにぎりを作ったり、どうすれば売れるかを考える経験を通して、最終的に得た売上金5万円は、2万円をおもちゃ資金にし、3万円を「寄付する」と言ったのだとか。
子ども達のCSR→CSVの考えに、逆に感心させられたそうです。
そんなこんなでコンサルティング事業をしていたものの、カフェで仕事をしたり、仕事の合間にスーパーに買い出しをしていると、彼女の保育園利用に疑問を示す声も届くようになったそうで……
『誰がどこに行っても、働ける場所や社会、仕組みを作りたい』と、オフィス事業をされることにしたそうです。
事業をする際にこだわった点として、以下を挙げられました。
- ハード(場所)だけでは続かない、ソフト(教育事業、コミュニティ、ワクワクが持続する仕組み)も必要
- これまでのキャリアを続けるor活かせる
- 給与単価を下げさせない
- 企業側へのメリットを明確に伝える
- 住民税収入が上がる
- ランチ等で地元商店街が潤う
- 時間的余裕増により地域活動に貢献する人が増える
多様性の問題とほぼ同じ。子育て世代が持っていないものは時間であり、シニア世代は比較的時間があり、資金やキャリアはあるが地域への参画の仕方が分からない男性がいて、それぞれで活かせるものがある。同じ能力だけを持っている集団だと、足りないものの補完がしにくく苦労してしまう。