こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。
今日は、川口若者ゆめワーク 3階にある、かわぐち若者サポートステーション・若者自立支援センター埼玉に見学に行きました。
この施設や、聞いたお話の紹介をします。
職業的自立のための総合相談窓口です。
15~44歳の方を対象に、無料でご利用いただけます。
就職に向けて動き出すきっかけを提案し、はじめの一歩を踏み出すお手伝いをします。
面談を通じて、本人にあった進め方や仕事観を、本人にカタチ作ってもらい、実際に仕事を探す際はハローワークに引き継ぎます。
(就職先の斡旋は行わず、就職・仕事探しの準備をするところ)
本来、国が定めているサポステ利用対象者としては、
- 15~39歳
- 一般就労を目指している
- 今無職である
- 必ず就職する意思がある
ですが、かわぐちサポステは県の事業と併設しているため、
- 15~44歳
- 就職するかは分からない
方も利用することができるそうです。
ちなみに川口市外の方も利用可能で、他のサポステから紹介されてかわぐちサポステに来る方もいらっしゃるとか。
また、面談する中で、大人の発達障害や、生活困窮など、キャリア支援だけでは足りないと思われる場合は、行政の福祉機関につなげたり、逆に福祉機関から紹介されたりなど、連携しています。
かわぐちサポステ独自の施策「ぷれサポ」は、毎週火曜日13:30~15:00で開催しており、予約なしでも参加できます。
こちらは、就職活動の意思がない方も参加されているのですが、昨年は47人参加し、うち38人がサポステを利用し、うち15人が就職されたそうです。
さらに、基本的には利用対象者本人を軸に支援しますが、親御さんからのご相談もあるそうで、親向けの説明会や親同士の会なども開催し、本人周りの支援もされているそうです。
所長の桜庭さんは、まず最初に育て上げネットのビジョンとミッションをお話され、その上で、下記のように話されていました。
「本人の力を信じる」
インターネットで検索したり電車に乗ったりして、ここまで辿り着く。
本人の意思があって、彼らは頑張っている。
「一人一人の成長を見れて楽しい」
仕事を始めると、見違える子がたくさんいる。
人にとって働くことは、それだけの変化をもたらす大きなこと。
「経済政策だとか福祉政策だとか、国の事業だとか県の事業だとか、本人にとっては関係ない。その人を支援するということ」
縦割り対応ではなく、包括的に支える。
「たった1人の問題ではない」
最初は1人のために企画したセミナーに、2、3、10人の集まる。
やってみたら、似た悩みを抱える他者のためにもなることが多い。
「仲間を見つけることも大事」
サポステで仲間や友人ができて、相乗効果が得られる。
また、子が働けない時に、日本では母親が責められがち(父親不在、父親が他人事)であり、母親自身も抱え込んでしまうそうで、そういった親御さんにも「孤独にならないで」と伝えるそうです。
他、最近の相談者の傾向や、支援の課題等も伺い、支援のあり方や、市としてもっと連携や活用ができないか考えさせられました。
(現状、川口市からの積極的な活用はなく難しいらしい……)
かわぐちサポステの認知度は低く(全国的にサポステの認知度は低い)、「支援が必要そうな若者がいたり、支援を考えている市内の団体・企業があれば、紹介してほしい」「セミナー等もするので」とのことだったので、心当たりがある方は、ぜひかわぐちサポステにご連絡していただければと思います。(私でも大丈夫です)
支援を必要とされている方に、届きますように。