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うつくしいもの、美しい人

虎ノ門の丁子屋さんで

日本中の染織をあつめた展示会をなさるというので

でかけました。

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ちょうど京繍(きょうぬい)の下司喜三子先生がご来場。

「刺繍を『さす』ではなんとのうキツいやろ。

京都では『繍う(ぬう)』いいます。」

「刺繍の技法は誰でも教わることができるけれど、

センスゆうか、色(づかい)はその人自身のものやね。」




下司先生の作品で印象深かったのは

墨色の地に色とりどりのすすきの穂が散らしてある帯。

浮かび上がってくる色と沈む色、刺繍と金彩のコントラストの立体感。

すすきの葉の金色、すすきの穂先に反射する銀色、

赤く色づいた葉の色、草の色、そして、夜の始まりの空の色…。

ひとつの帯の中に、野原の昼から黄昏、夕暮れまでが閉じ込められている。

なんとドラマティックな帯なんだろう。

色がたくさん入っているので、小物やきものと合わせやすいという

長所もある。えー写真は忘れました。ツメが甘いってガーン。ごめんね…。





右は丁子屋の美人女将、恭子さん。

こういっちゃなんですが、お年を言ったらびっくり!のはず。

いつも、加賀まりこさんや、岸恵子さんを連想する美しさと思うのですが

美しいエイジングには一種の厳しさ、強さが必要なんだなと感じます。

与えられたものだけではなくて、どう生きてきたか。


ちょうどEICOさんのブログにも

なるほどな、と思う記事があがっていたので、リンクしておきますね