いつも荻窪カメラのさくらやをご利用いただきありがとうございます。
8月も折り返し地点ですね。
今回は2022年に発売され、CP+で好評だったマルミの異彩を放つソフトフィルター『なついろパンチ!』『アルプスパンチ!』、
このなかなか面白い写りをしてくれるので、既にお使いの方もいらっしゃるかとは思いますが、
日常写真を交えて改めてご紹介します。
クラフト紙のパッケージからして、他とはひと味違う。
「解像度のいらない世界へ。」
肉眼で見ている世界とは別の世界を作る、記憶の中にある心の画像を写す。
そんなコンセプトで、写真家の鈴木さや香さんとマルミが共同開発された当フィルター。
2種類展開ですが、色味の違いだけでなく、ガラスの構成やコーティングの仕方に違いがあります。
長くなるので詳細は商品ページをご覧頂ければと思いますが、いずれも敢えて反射防止コーティング無し、
敢えてフレア・ゴーストが出やすくする加工がされており、マルミの職人が1枚ずつ手作業で組み立てているんだそうです。
まずは『 なついろパンチ! 』から。
やや緑がかった青色の綺麗なフィルター。
品名の「なつ」は「懐かしい」の意味なんだそうです。
懐メロと一緒ですね。
全体に青く爽やかな色味が乗り、涼しげですがどこかあたたかい印象を感じる写りになります。
青っぽいものを撮るとハマる。かわいいなー!
解像感がなくなると聞いていましたが、思ったよりクッキリ写る時もあり、
かと思えば一気にふわっと滲む時もあり。
撮影条件によって写り方が変化するので、あえて不自由を楽しむと言いますか、
試行錯誤して開拓していく楽しみがあります。
デジカメはフイルムカメラと違ってその場で軌道修正できるから良いですね。
ピントを外すと金平糖のような玉ボケが出現。
青みを抑えたい時は、↑の写真のように、カメラ側でホワイトバランスを変えれば、いい感じの滲みを残しつつ色味だけを調整できます。
水面のじわっと滲んだキラキラ感が特に好き・・・
これはこのフィルターならではの味わいですね。
夏休みの眩しく輝いている思い出写真が撮れます。
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ここからは『 アルプスパンチ! 』。
こちらは黄緑っぽく暖色がかるノスタルジックな写り。
なついろパンチ!と同様にレトロな滲み方をしますが、ガラス構成やコーティングの違いにより、
こちらの方がフレアが若干出やすいような気がしました。
アルプス山脈でしょうか、側面に施された山の手描き風イラストがかわいい。
フィルター自体が角度によってオレンジ~ピンクに偏光し、レンズに着けているだけでキラリとお洒落な輝きです。
夕焼け色になる少し前。
こちらはすごい色になった!
ので、ホワイトバランスで普通に寄せてみました。
でもピンクっぽい写真の方が、食べた時の甘かった記憶は表現できてます。笑
無難な人間なので、ホワイトバランスで普通っぽい色に寄せてしまう。
それでも、フイルムのような温かみのある輪郭がすごくいい感じです!
手持ちのレンズでこのオールドレンズのような効果が出せると思えば、お値段にも納得。
フレア、ゴースト、収差。出ます出ます。
一般的な機材なら「フレア・ゴーストを抑制」という点はメリットとして謳っていますが、
そのデメリットと見なされるフレア等の効果を、逆に表現として楽しめるところがこのフィルター最大の魅力。
収差で輪郭がところどころ滲んで紫っぽく滲んでいるところが、水彩画みたいでかわいいです。
写真の解像がいかに精細であるかを競うカメラ業界の中で、その流れに逆らい、「解像度のいらない世界」を目指す当フィルター。
人物撮影等、デジカメ写真が綺麗に写りすぎると感じている方にはとてもおススメしたいです。
ただ開発者様は「毎日使わずに、ときどき使ってください。常時使うと飽きます^^」と語っております。笑
やっぱりこちらも水面の光が美しい!
実際に肉眼で見た光の印象・記憶はこちらの写り方が近い気がします。
いかがでしたでしょうか。
感覚を写してくれるようなパンチフィルター、楽しいのでぜひお試しください。
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夏のお得なチャンスをお見逃しなく!
ぜひお試しくださいー!
アルプスパンチ! なついろパンチ!
[各口径:46mm/49mm/52mm/55mm/58mm/67mm/77mm]
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ここまでお読みいただきありがとうございます。
撮影機材:フジフイルム X-T3/XF 23mm F1.4 R/XF 35mm F1.4 R