いつも荻窪カメラのさくらやをご利用いただきありがとうございます。
3月19日、ソニーαの最高峰 α1 [ILCE-1] が発売となりました。
これまでのαシリーズではα9 →動体・連写 α7R →高画質性能 α7S → 高感度・動画 といった具合に、それぞれの機種が得意分野を持ちユーザーのニーズによって機種の使い分けがされていましたが、α1ではそれらの得意分野が全て集結され、まさにフラッグシップと呼ぶに相応しい1台となっています。
α1 [ILCE-1]の最大の特長は何と言っても新たに搭載された約5010万画素メモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSセンサーによる高解像性能と高速処理の両立にあります。高解像かつ高速AF/最高30枚/秒の高速連写、さらに8K30p動画撮影まで、最大限の技術が詰め込まれた最強フラッグシップ機を、普段は機材も被写体もバラバラなおぎさくスタッフ4名が早速体験してみました。
レンズはソニーの最高品質G Masterシリーズと人気のGシリーズズームレンズを使用、掲載した写真はいずれもブログ用にリサイズしています。
* * * * * * * * * * * * * *
外観は他のαシリーズとほぼ変わらないサイズ感、機能が詰め込まれている分重量はわずかに増えて約652g(約737g)となっていますが、手にした感覚はあまり変わらないように感じました。背面液晶はタッチパネルに対応したチルト可動式式液晶モニター、約944万ドットのファインダーも非常に見やすくなっています。CFexpress typeAとSDXC/SDHCカードUHS-I/UHS-IIに対応したデュアルスロット仕様で、データの高速転送のための入出力端子も充実しています。
センサー有効画素数は約5010万画素。α7RIVの6100万画素には及びませんが、このクラスの高解像となると大きな違いは確認できません。α7RIVと比較しても遜色ない充分な高解像となっています。
■FE 135mmF1.8 GM [SEL135F18GM] 1/160 F2.8 ISO500
▼ちょうど桜が咲き始めたちょうど良いタイミングで、桜の花と蜂を撮影してみました。
拡大すると蜂の胴体の細かな毛や後ろ肢に付いた花粉団子まで、普段肉眼ではあまり見ることのない世界が鮮明に確認できました。
■FE 135mmF1.8 GM [SEL135F18GM] 1/500 F5.6 ISO100
▼広角での風景撮影では奥にある木々の緑のグラデーションも。
■FE 12-24mm F2.8 GM [SEL1224GM] 1/320 F13 ISO100
▼こちらは羽田空港にてJALの最新鋭機A350を撮影。
■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS [SEL200600G] 1/500 F8 ISO100
▼上の写真中央、ドア部をトリミングしてみました。 ドアに書かれた注意書きの文字が分かります。
▼こちらの猫、宮古島の保健所から免れ、3週間前から我が家の一員に。
■FE 35mm F1.4 GM[SEL35F14GM]
▼そして上の写真、顔部分をトリミングしてみました。毛並みと瞳の高貴な美しさに思いがけずドキッとします。
約5010万画素に加え、α9II同様メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサー搭載していますが、α1ではα9IIの約2420万画素・最高20コマ/秒連写を優に超え、約5010万画素・最高30コマ/秒の高速連写が可能になりました。その他ブラックアウトフリー撮影、電子シャッターによるサイレント撮影をはじめ、あらゆるシーンでの動体撮影に対応可能な機能が存分に備わっています。
イメージセンサーのほぼ全域に像面位相差測距点759点(コントラストAF425点)のファストハイブリッドAF、AIを活用したリアルタイムトラッキングでAF性能も向上。リアルタイム瞳AFは人物・動物のほか、鳥認識にも対応しました。
(ちょっと想像の範疇を超える世界になってますね…)
早速人物・猫・鳥・飛行機、各被写体で撮影してみました。
▼JALのB787の着陸を流し撮りしました。ファインダーの像のブラックアウトがほぼ無いので、被写体を追いやすかったです。
また、アンチディストーションシャッターのおかげで、他の機種で流し撮りをすると出てしまう背景の建物が斜めの歪みがほぼ目立ちません。
■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS [SEL200600G] 1/30 F29 ISO100 -0.3 連続撮影モード「Hi+」:電子シャッター
▼「JAL DREAM EXPRESS FANTASIA 80」特別塗装機。顔/瞳AFが働き、ミッキーにピントを合わせてくれました。
■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS [SEL200600G] 1/500 F6.3 ISO100
▼離陸やこちらに向かってくるタキシング等はAFの迷いも無く、ピントを追従してくれました。
左)■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS [SEL200600G] 1/400 F8 ISO100
右)■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS [SEL200600G] 1/400 F9 ISO100
α1を使用してみて感じたのは「ストレスフリーな撮影」です。
鳥瞳AFは撮影場所から離れた小さい小鳥にも追いついてくれます。電子シャッター時の連続撮影速度の設定もドライブモードから選択でき、被写体によって素早く切り替えができたのでとても便利だと思いました。また私が普段使用するα7Ⅲ(SD)に比べると、α1使用「CFexpress Type A」の書込みスピードは非常に早く、驚くほどスムーズに撮影ができました。
▼こちらはキャンベルタウン野鳥の森(埼玉県)にて撮影しました。「キンカチョウ」全長約10センチほどしかなくスズメ目なのですばしっこいですが追従で瞳を捉えることができました。
■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS [SEL200600G] 1/2500 F6.3 ISO2000
▼この時期は繁殖期で枝を運んだりと巣作りの準備で忙しそうでした。羽毛や枯葉はお布団の役割でしょうか。
▼アカハシキンセイチョウ。体長14センチくらいの小鳥です。鳥瞳AFが「斜め後ろ」という微妙なアングルでも追いかけてくれました。
■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS [SEL200600G] 1/2500 F6.3 ISO2000
中でも特に興味深かったのは「リアルタイムトラッキング」機能です。液晶画面上で被写体の足元や背中をタッチするだけで簡単に追従してくれました。とにかく撮影がより楽しくなり、ついついこれもあれも撮ってみようと写欲を強く刺激されました。
▼お天気の良い日曜日の公園です。清々しい青空と新緑の中、α1+FE 12-24mm F2.8 GMで縄跳びする女の子を撮影しました。トラッキングがしっかり真っ白なスカートを追尾してくれました。
■FE 12-24mm F2.8 GM [SEL1224GM] 1/2500 F8 ISO1600
▼夕暮れ時に現れたかっこいいライダーさん!走りながら前輪を宙に浮かせハンドルをくるくると回転させたりと圧倒的なパフォーマンスです。彼を、α1+ FE 12-24mm F2.8 GMの組合せでローアングルから撮ってみたい!と思いお願いして撮影しました。こちらもトラッキングが彼を追尾。おかげで安心して構図に集中できました。
■FE 12-24mm F2.8 GM [SEL1224GM]
▼大型ゲームセンターの薄暗い音ゲーフロアにて。音に反応してライトやパネルが点滅する中、踊る彼をFE 12-24mm F2.8 GMで撮影。このとき彼の足をトラッキングでロックオン。暗所にもかかわらずスムーズに追尾してくれました。
■FE 12-24mm F2.8 GM [SEL1224GM] 1/2000 F2.8 ISO6400
▼兄弟で練習中のところ、見守るお父様にお願いをし撮影しました。こちらも彼の足をトラッキング。
■FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS [SEL100400GM] 1/2000 F5.6 ISO2000
▼とにかく子猫のような性格で常に激しく遊びまわる我が家の元保護猫をトラッキングで追いかけました。
■ FE 135mmF1.8 GM [SEL135F18GM] 1/1600 F1.8 ISO50
▼わたしが特別に可愛がっている(野良猫)地域猫けんたろうくんをポートレート撮影してみました。
まるで「にゃんとかにゃるさ!」と言ってるかのよう。
■FE 135mmF1.8 GM [SEL135F18GM] 135mm 1/1250 F1.8 ISO50
『ソニー α1 [ILCE-1] 使ってみました その2』へ続きます!!
次回は高感度性能と手振れ補正、クリエイティブルック、ピクセルシフトマルチ等を試してみます。
~~ 今回使用した機材はこちら!! ~~
ボディ
・ソニー α1 [ILCE-1] ⇒ 商品ページへ
レンズ
・ソニー FE 12-24mm F2.8 GM [SEL1224GM] ⇒ 商品ページへ
・ソニー FE 35mm F1.4 GM [SEL35F14GM] ⇒ 商品ページへ
・ソニー FE 135mm F1.8 GM [SEL135F18GM] ⇒ 商品ページへ
・ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS [SEL100400GM] ⇒ 商品ページへ
・ソニーFE200-600mmF5.6-6.3G OSS [SEL200600G] ⇒ 商品ページへ