日頃当店をご愛顧頂き誠にありがとうございます。
オリンパスE-M1Xがバージョンアップ、新たに『鳥認識AF』が搭載されましたので早速撮影してみました。
まずはセッティングですが、
①ボデイのメニュー画面 カスタムメニュー(歯車マーク)の中の
A3(追尾被写体設定)を「鳥」にセット
②AFモードは追尾AF(C-AF+TR)
③連写モードはプロキャプチャーL(PRO CAP L)がおすすめです。
約18/コマ秒の高速連写 シャッター半押しで待っていればシャッターを切った2秒前から記録出来るので、飛び立つ瞬間を狙う時などに威力を発揮します。
プロキャプチャーHは約60/コマ秒のさらに高速連写が可能ですが、ピント位置は1コマ目に固定されてしまうのでご注意ください。
④カメラの露出モードはS(シャッター優先オート)
動きの早い野鳥の動きを止めるために最低でも1/1000秒で撮影したいですね。
⑤ISO感度をオートにしておけば、暗いレンズを装着時も高速シャッターで撮影できます。
⑥上記のセッティングが終わったら「カスタム登録」をしておけばさらに便利 C1からC4まで4通りの設定が出来ます。
さあ それでは撮影に出かけましょう♪
自宅からバスで約20分で行ける公園に行ってみました。
今回の使用機材
オリンパスM.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO
オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 1.4x テレコンバーター MC-14
カワセミ
「飛ぶ宝石」と呼ばれているカワセミは公園の人気者、スマートフォンから大砲と呼ばれる大口径超望遠レンズまで多くの撮影者がレンズを向けています。E-M1Xの「鳥認識AF」は難なくカワセミに合焦、今回使用している M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO の6段手振れ補正との組み合わせは最強、手持ち撮影が可能なので、機動力も抜群です。
1枚目の写真は市販画像処理ソフトを使用して 飛び立つシーンを合成しました。
ヒヨドリ
イイギリの実を啄むヒヨドリ、食欲旺盛で枝から枝へ飛び移りながら素早く口の中へ入れて行きます。
「鳥認識AF」でも追いきれないシーンもありますが、かなり頑張って動きを追ってくれます。
コゲラ
日本最小のキツツキ「コゲラ」、頻繁に見かけますが、動きがすばしっこく、木の幹をぐるぐる回りながら見えたり見えなくなったり捉えるのが大変です。「鳥認識AF」は合ったり外したりを繰り返しますが、撮影したカットを再生してみると、使えるコマも数多くありました。
シジュウカラ
こちらも頻繁に見かける「シジュウカラ」 プロキャプチャーのお陰で飛び立つ瞬間をSHOOT出来ました。
ヤマガラ
ヤマガラが「ウロ」の中に出たり入ったりしています。
誰かが餌を置いたのかも知れません…
公園の中を歩いていると「センダンの実」や最近あまり見かけなくなった「ミノムシ」を見つけました。さらに歩いていくと、あっ 犯行現場発見!ピントバッチリで証拠写真を記録する事が出来ました。
ルリビタキ
カワセミに負けず劣らずの美しい容姿、愛らしい表情は撮影者を魅了します。
こういうシーンなら迷わずほぼ100%鳥の瞳にピントが来ます。
ハクセキレイ
氷が張った池の上を楽しそうに歩き回る姿が氷の妖精みたいで可愛らしいですね!
本当は餌を捜して歩き回っているのかもしれないけど、ここには食べ物は無いよ…
ミソサザイ
冬の間ここで暮らすミソサザイは公園の人気者、次回はもう少し明るい所で可愛らしい姿を余すことなく撮りたいです。
まとめ
ふだん撮影している鉄道と違って決まった時間に現れるわけでは無いので、勝手が違い戸惑いもありますが、見つけた時の喜びは格別です。「鳥認識AF」と「プロキャプチャー」のお陰で驚く程簡単に撮れてしまうので楽しさも倍増、野鳥撮影にハマってしまいます。
首都圏でも川辺や池のある公園ならほぼ100%野鳥撮影が楽しめます。
自然豊かな公園内を歩けば 心もリフレッシュ、 一度の撮影(2~3時間)で10000歩前後は歩くので健康維持にもなり一石二鳥です。
コロナ禍でなかなか遠くへ行けない今日この頃、近所の公園で野鳥撮影を楽しんでみませんか!
E-M1Xの「鳥認識AF」 もの凄く早い動きや、枝の間を飛び交う姿等は、捉えることが出来ない場合が多いですが、かなり頑張って
追ってくれるので、野鳥撮影のお供に自信を持ってお奨めいたします。
おススメレンズ
★オリンパスM.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO
35mm換算600mmF4相当 E-M1Xボデイと合わせて2472g
「カメラグランプリ2018 レンズ賞」の看板に偽りなし!
小型 軽量 高画質に加えて約6段の手振れ補正搭載 野鳥撮影の革命児と言っても過言ではありません。
MC-20を装着すれば1200mm相当の超望遠撮影が手持ち撮影で楽しめます。
★オリンパス M.ZD ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(2020年1月発売予定)
35mm換算300mm-800F4.5相当 E-M1Xボデイと合わせて2872g
内臓テレコン使用で1000mm相当、MC-20を使用すれば2000mm相当の超望遠撮影が可能
最大約8段の手振れ補正搭載で、野鳥撮影の新定番レンズの呼び声が高い期待のレンズです。
★オリンパスM.ZD ED 100-400mmF5.0-6.3 IS
35mm換算200mm-800mmF5.0-6.3相当 E-M1Xボデイと合わせて2322g
2020年秋にデビューしたこのレンズは高いコストパフォーマンスを誇り現在でも品薄が続いております。
PROレンズと同等の防塵防滴性能なのでフィールドでの酷使も問題ありません。
手振れ補正量が2~3段と若干劣りますが、野鳥撮影は高速シャッターを使うケースが多いので影響は少ないと思います。
★オリンパスM.ZD ED40-150/2.8PRO+1.4xキット
35mm換算80-300F2.8相当 E-M1Xボデイと合わせて1877g
35mm換算112-420F4相当 E-M1Xボデイと合わせて1982g(MC-14使用時)
望遠側が少し短いですが、別売りのMC-20を使用すれば600mmF5.6相当の超望遠ズームになります。
また風景写真等にも使いやすいので汎用性が高いです。
最後までご笑覧いただきありがとうございました。