【フジフイルム X-Pro3 新フィルムシュミレーション クラシックネガ】 | □■□■ おぎさく スタッフブログ ■□■□

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いつも荻窪カメラのさくらやをご利用いただき誠にありがとうございます。


只今、おぎさく1号館ではフジフイルムX-Pro3を好評先行展示中です。
実機に触ってお試しいただけます!


軽く・強く・錆びにくいチタン素材ボディ採用が話題となっています。


しかし!


私は前々からX-Pro3で試してみたかった事がありました。
それは…
「X-Pro3でどこまでフィルム描写に歩み寄れるのか?」

というテーマです。
ご承知の通り、X-Pro3には新フィルムシュミレーション[クラシックネガ]が搭載されています。
正直、これに設定するだけでもかな~りフィルムっぽい!
今回はさらに踏み込んで、よりフィルム描写寄りの設定をレシピにしてみました。

その1.フィルムシュミレーション:[クラシックネガ]
メーカーWEBサイトによると「かつて自分が見た光景との再会と写真の喜びをもたらします。」との記載。
???
超絶抽象的な説明です!
でもなんとなくわかるな~というフィーリング。
このような表現は家電の世界ではユーザーに伝わりにくいと思います。
家電ではなく、クリエイティブな道具としての雰囲気を持つフィジフイルムXシリーズならではの表現です。

その2.[グレインエフェクト]
グレイン・エフェクトはフィルム写真が持つ独特の粒状感を再現する機能です。
これを設定して高感度なカラーネガの粒子感を目指しました。
今回はわかりやすい効果を得たかったため、STORONG/LARGEを選択。

その3.[カラークローム・エフェクト]
彩度が高く階調が出にくい部分に深みのある階調表現を加えます。
「階調と深み」フィルム描写を論じる際にはよく出てくる表現ですね。
しかし、やりすぎも良くないので今回はを選択。

その3.[カラークローム ブルー]
青に深みと奥行き、自然な鮮やかさを醸します。
今日は気持ちい秋晴れ。青空を強調したくなりました。
しかし、何事もやりすぎは良くないので今回はを選択。

その4.[ホワイトバランス]
デジタルになってからオートホワイトバランスが当たり前になりました。
しかし多くのカラーネガフィルムのホワイトバランスは晴(デーライト)です。
なので、ここはあえてに固定。
日影がやや青っぽくなり、よりフィルム的にする狙いです。

その4.[レンズ]
実は今回ここに一番拘りました!
選定したレンズはフォクトレンダー NOKTON classic 35mm F1.4 II VM SC
あえて非純正のレンジファインダー用レンズを選択しマウントアダプターにて装着
最新の光学技術とクラシックレンズの味わいが融合した名玉。
球面収差をわざと残すことで、絞り開放付近で味のある描写をします。
もちろん絞れば同じレンズとは思えないほどシャープに。
一本で様々な描写が楽しめる一押しレンズです。
しかもシングルコーティング(SC)とマルチコーティング(MC)の二種をラインナップしています。
もちろん今回はクラシカルな色調を再現するシングルコーティング(SC)モデルを選択。
35mmという画角もX-Pro3では換算52.5mmという標準レンズになるので扱いやすいです。
元よりレンジファインダー用レンズなのでX-Pro3に装着したときの見栄えもシブい!
もちろんピントはマニュアルフォーカスとなります。
しかし拡大やピーキングはもちろん、さらにデジタルスプリットイメージやデジタルマイクロプリズムなど

豊富なMFアシスト機能がついているため苦に感じません。
今回はレンズの特製を生かすため、より味わいのある絞り開放付近を中心に使用しました。


《ここで一旦レシピを整理》
・フィルムシュミレーション:クラシックネガ
・グレインエフェクト:STORONG/LARGE
・カラークローム・エフェクト:弱
・カラークローム ブルー:弱
・ホワイトバランス:晴
・レンズ:フォクトレンダー NOKTON classic 35mm F1.4 II VM SC


で、こんな感じに撮れました。

↓↓↓


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

感想。

 

なかなかフィルムっぽいじゃないですか!
「フィルム的な描写」だけを得たいのだとすればこれで充分な気もします。
もちろん実際にフィルムを使って撮る行為(もったいぶって撮ったり、仕上りのに思いを馳せて現像を待ったり…)は得られません。
しかしイメージとしてはほぼ成立しています。
クラシカルなイメージの写真をデジタルで便利に撮りたい。
そんなわがままな願いを高次元でX-Pro3はこたえてくれました。
※今回おぎさくスタッフはかなり偏った設定で撮影しています。
もっと正確な色再現や、シャープなフジノンレンズとの組み合わせ等々、色々試してみるのも面白いと思います。
皆さんもX-Pro3で自分だけのオリジナルレシピを追求してみてはいかがでしょうか!




「フジフイルム X-Pro3」

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「フォクトレンダー NOKTON classic 35mm F1.4 II VM SC」

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