いつも荻窪カメラのさくらやをご利用頂きありがとうございます。
本日はおぎさく中古コーナーより、珍しいモデルの紹介です。
キヤノン デミ
1963年(昭和38年)2月発売
60年代に一世風靡した24×18mm画面による35mm判のハーフサイズカメラ。
オリンパスペンが有名ですが、当時キヤノンもハーフサイズカメラの開発に着手。
被写体が明快に見える実像式ファインダーを採用し、28mm F2.8の明るい3群5枚構成の高性能レンズを搭載したデミを発売。
「ポケットからデミを出そう」
当時のキャッチコピーです。
ちなみにデミは、「半分」を意味するフランス語から命名されました。
無論、フランスとは何の関係もないカメラです。
しかし可愛らしい外観からどこかフェミニンさも感じられ、フランスっぽい洒落た印象を受けなくもないです。
(依然として無理やり感は残りますが…。)
そして今回入荷したデミ。
ただのデミではありません!
クローズアップ!
↓
25周年を記念したアニバーサリーモデル。
しかも。
TO:Mr.XXXX(個人名の刻印)
FROM:PRESIDENT T.MITARAI
キヤノン創業者にして初代社長、御手洗毅(みたらいたけし)氏の名が刻印がされております。
※宛名は個人名の為、テープで隠しております。
想像するに、一部の顧客や関係者のみに生産された記念モデルなのかもしれません。
もはや正確な情報が見つけられない為、当店でも詳細は不明です。
ちなみにエンブレムはゴールドです
せっかくなのでクラシックカメラ専門修理業者にてOHをお願いしました。
動作もすこぶる快調になったところで、テスト撮影へ荻窪の街をぶらり。
24×18mm画面のため、ファインダーを覗くと自然に縦位置となります。
そして36枚撮りフィルムを装填すると、倍の72枚が撮影可能。
これだけ枚数が撮れると「一応、撮っておくか…。」という気になります。
その気張らなさが故、思わぬカットが撮れていたりします。
特にハーフサイズカメラの面白いところは、前後のコマとの組みです。
前後に時間の連続性があると、流れが感じられ面白いです。
そして時間の連続性が無いにも関わらず、そこに連続性が感じられるパターンも中にはあります。
なぜそこに連続性を感じるのかはわかりません。
形?色?それとも他の見えない何かなのでしょうか。
全盛期は36枚撮りフィルムで倍の枚数が撮れる、お得感が売りでした。
しかしデジカメ全盛の現代では、そこに魅力を見出すには無理があるでしょう。
画質だってデジカメに劣ります。
それでもこのハーフサイズカメラには独特な魅力があります。
撮ったものは消せない。そもそもちゃんと写っているのかもわからない…。
その連続のなかで撮影し、現像してみるとカレンダーのように時系列となった写真がズラリ。
フィルムで撮るって、なんだか感慨深いですね。
こうした記念モデルだと、カメラの背後にある物語(歴史)にも思い馳せたくなります。
キヤノン デミ 25thアニバーサリー【中古】
販売価格(税込):24,800 円
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