百万円   rks | □■□■ おぎさく スタッフブログ ■□■□

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東京荻窪にあるカメラ専門店、カメラのさくらやです。
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いつも荻窪カメラのさくらやをご利用いただきましてありがとうございます。
アラサーという響きからもう逃げられない年齢になってしまったrksです。



最近は寒いせいか、写真を撮ることをあまり楽しめません。
外に出ると冷たい風に手がかじかんで、カメラの操作もままならないし、歯がガチガチ震えて、静かにファインダーを覗いていられないくらいの寒い日が続いています。

毎日、楽しいことを見つける気力もなく、かといって嫌なことばかりが頭に残って、悪循環な毎日。
早く冬が過ぎ去ってくれないかとさえ思う今日この頃です。



そんな最近、ある映画をよく見てます。(ここ2ヶ月でもう3回以上見ました)
「百万円と苦虫女」
蒼井優が主演の、ちょっと変わったロードムービーっぽい映画です。

□■□■ さくらの横丁 ■□■□

人と接することが苦手で友達もいない主人公の鈴子が、百万円を貯めては各地を転々としていく内容なんですが、自分のことを誰も知らない場所で、何度でも一 からやり直してはまた別の場所へ…という生き方が、まるで以前の自分を見ているようで、この映画がとても気になってしまったんです。(僕は百万円も貯めれてませんけど)

よく言う「自分探し」ではなく、「自分から逃げる旅」もしくは「自分を探さない旅」みたいな、この映画の宣伝文句が何か共感できたのも、僕自身が今の自分から逃げたいと常に思っているからかもしれません。

あまりにも気に入ったので、2枚組になったDVDを買ったんですが、特典ディスクの中に監督のコメントが入っていて、この映画で伝えたいこと…みたいなの を語っていたのが「手に入れたと思った幸せも、すぐに消えてしまうんだ」というようなことで、それを聞いた上で映画を見るとまた少し違った見方ができまし た。

確かに主人公が行く先々での生活に慣れて安心を得られたのもつかの間で、人と深く付き合うと必ず何かやっかいな事態になって次の場所へ…というようなパターンだったような気がします。やっと掴めそうな幸せも所詮は数ヶ月で無くなってしまう。

でもまた次の街へ行くと、自分が一度リセットできたような感覚になれる気持ちは、よく分かります。
それがだいたい百万円貯まる周期と合っていたのかもしれないけれど。

…ということで、僕も貯金しようと思います。笑
(そして誰も知らない場所へいきたい)