ボランティアツーリズム 体験記 <後半> | おぎ村ふみ規オフィシャルブログ  100年後も選ばれる、廿日市に!

おぎ村ふみ規オフィシャルブログ  100年後も選ばれる、廿日市に!

廿日市が100年後も選ばれるまちであって欲しいと願う、広島県廿日市(はつかいち)市議会議員おぎ村ふみ規(3期目)のブログです!


ボアンティアツーリズム

この耳慣れない言葉を、その意味ごと叩き込んでくれたのは、

青い鳥ブログのミチルさん でした。

シンガポールを拠点に非常にアグレッシブに情報発信を続ける

ミチルさんにいつも、『はっ』と、気づかされています。


感謝を込めて、後半のスタートです!



昨日の記事はこちら 

ボランティアツーリズム体験記 前半



3日目 5月29日(日) 雨時々、曇り

6:00 

花巻温泉旅館出発。昨晩、早く床に着いたこともあり、

4:00頃には目が覚める。ロビーで朝食と昼食用のお握り、

おかずをもらい今日の現場へ。


8:00 

釜石市災害復興支援センター到着。受付開始が8:30なので、

トイレ等雑用を済ませ、少し待機。日曜日なのに、受付が比較的

スムーズだった、とのこと。ボランティア参加が減って来ている証拠じゃ。

GW頃までに土日は受付が終わるまで平気で1時間、2時間はかかっていたらしい。

どうも日本人は飽きっぽいんかのぉ~。。


8:45 

受付を済ませ、ワッペンをもらい車で現場へ。このワッペンには確か

『岩手県災害復興援助隊』と書かれとります。というのは、略奪目的で

被災地へ入る輩(ヤカラ)と区別する為に配られます。扱いも慎重でその日

の作業終了後は返却しなければいけないほどです。

ここが、今日の作業現場。
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-藤原事務所看板

9:05

この日の現場は、歯科医院さんと弁護士事務所兼、ご自宅の2班。

わしは、弁護士事務所兼、ご自宅の瓦礫撤去、清掃活動に参加。

家の前の『立たされとる』車にまずは、ビックリじゃ。

昨日の側溝汚泥掃除とは違うので、新たな気持ちでスタート。


津波で『立たされた』自家用車
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-家の前に立つ車

津波で流れ着き、車庫に納まっていた他人の車
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-突っ込んできた他人の車

9:42 

家の中と庭に分かれて作業。昨日と同じ釜石市でも今日の現場のほうが被害が酷い。

自家用車は家の前に『立っとる』し、よその車がガレージに漂着しとるし、

隣の壊れた家屋は何と、500メートル以上!流されて漂着し、このお宅の納屋に

ぶつかって止まったとのこと。考えられんような状況がおこっとる。

何とこの家は1階部分がつぶれ、500メートル以上!も漂流し、この家の納屋に
引っかかってとまったそうです。(考えられんでしょ)
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-500メートル漂流の家


作業するわし
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-作業するわし

“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ



10:35 

わしらーは、庭と納屋の中の瓦礫やごみの撤去。何でもないような物が

家の方には宝物の事もあるので、瓦礫やゴミの中も確認しながら、

そして判断がつかないものに関しては、家の方に確認しながら作業を進める。

被災時、机の上に弁護士バッジを置いた状態で津波に会い、バッジが行方不明

とのこと。何とか見つけてあげたい。30人全員がそんな気持ちでそれぞれの

作業にあたる。

昼食を摂った付近。
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-昼食付近

12:00 

お昼休憩。キリ君と『少し歩いてみようか』と、半ば無理やり連れだし

歩いてみる。ホンマに惨憺たる状況じゃ。海まで近そうな気がしたんじゃが、

15分歩いてあきらめた。まだまだ見えてこん。そんなに距離があるのに

この状況じゃ。自然には勝てん。勝とうとするのが、わしらー人間の

驕りじゃ、と再認識する。濡れてないコンクリートの上に座り込んで、

握り飯をほうばる二人。  言葉が出んよ。

黒い柵?
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-線路1

線路じゃ!
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-線路2

12:55

歩いて戻りながらふと気がついた。

作業現場の裏、黒い柵見たいなもんがあったんじゃけど、

帰りがけよー、よーみると、その黒い柵がねじり曲がっとる。

そんでその先は、黒い策が地面に並び、二本の鉄が平行に走っとる。

『キリ君、あれ黒い柵じゃないで。

黒い柵は枕木で、ありゃ線路じゃ!』叫んでしもうた。

14:00

雨も止み、作業にもみんな随分慣れてきた。得て不得手もわかってきたんで、

おのずと担当、役割が出来上がる。昨日会うたばかりなのに、

えーチームワークじゃ!と、みんなの働き振りを見ながら他人事の様に

感心しきりじゃった。台風の接近が心配じゃ。。


消防署も無残な状態に・・
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-釜石消防署

“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-釜石消防署2

全壊した巨大ドラッグストア
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-巨大ドラッグストア

真っ二つに叩き折られた電柱
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-叩き折られた電信棒


15:15

作業終了。昨日同様に、スコップ、手押し車、バール等の機材を洗い

バスに戻る。そこで松坂君(添乗員さんのアダナ)が

“家の方が皆さんのガンバリに感動されて是非、記念写真を一緒に!と

申されております。希望者の方は是非お願いします!”

とのこと。断る理由はないけんね。直ぐ降りて撮影じゃ。

わしは、右端。赤のパーカーじゃ。切れとるし。。。
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-記念撮影


15:45

釜石市災害復旧支援センターまでの帰路、松坂君より、


『明日は最後の災害復興ボランティア最終日です。しかし、

台風の接近に伴い、ここ釜石市のみならず、周辺市町村

全て、明日のボランティア活動を中止にする決定がなされました!

よって、みなさんのボランティア活動は今日を持ちまして

終了となります!』

一同、『え~!』の大合唱。

そして引き続き、松坂君、

『明日ですが、被害の一番酷いと言われる陸前高田市を車窓から視察していただき、

周辺の観光スポットである平泉(世界遺産に決定!)、そして仙台によって

帰って頂きます。

尚、朝食ですがお握りの簡単なお弁当ではなく、ビュッフェスタイルの

和洋バイキングです!。』

一同、『ヤッター』との大歓声。特に女性から。。。


そこかよ!

と一人突っ込むわしじゃった。


とのことで、活動自体は1日残して終了したのでありました。


台風接近   やはり自然には敵わん!



4日目 5月30日(月) 雨 時々暴風 台風接近


10:00

お世話になった、花巻の旅館を

後にする。ホンマにえー湯でしたよ。



全壊のスタジアム 見るも無残じゃ
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-全壊のスタジアム

12:50

陸前高田市到着。車窓より被災地をのぞむ。

釜石市と比べて一言で言えば、


釜石市→  建物がまだ残っとる

陸前高田市→建物が残っていない!


まだまだ津波による海水が残っとる
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-まだ水がひいとらん


台風接近に伴う暴風雨の為、10分足らずの

車窓での陸前高田じゃったが、想像以上の

被害状況じゃ。


高さ10メートル以上はあると思われる堤防
“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-破壊された堤防2


高い防波堤は、完膚なきまでに破壊され

一面焼け野原みたいな、広大な瓦礫の砂漠

が拡がっとる。


“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ-破壊された堤防




被災に会われた人たちが、何か悪いことを

したわけでもないのに、天(神)は、この地に

甚大な被害をもたらした。



この災害は、日本人全てにもたらされとる。

他人事なんかじゃ、ないよ。

みんなで考え、行動し、そしてみんなで

これからの日本を考えんといけん。


真剣にね。

他人事じゃないんよ。


わしらーの未来は、わしらーの日本は

わしらー自身で作らんといけん。

他人任せじゃなくてね。


そんなことを、あらためてこの

ボランティアツーリズムに参加させてもろうて

感じました。



結局、弁護士バッジは見つけられんかった。

ホントに一人の自分の力なんて、ちっぽけな

事も、実際に参加してみんとわからん。



動いてから、考えようや。やらんのに、四の五の言うな。

そんなことも、痛感したんじゃ。



ボランティアツーリズムの概要は

こちら→地球の歩き方


今日も生かされとることに、感謝じゃ。。

“廿日市 広島から日本を元気に” おぎむらブログ