好きな音楽ジャンルに入らないのに好きなジャンルとは? | 荻窪ルースター・マスターのブログ

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ルースターは東京・杉並区荻窪にあるライブハウス。2020年9月、2号店ルースターノースサイドと合併いたしました。
安心・安全に皆様に楽しんでいただけるお店を目指します。

音楽の好みは人それぞれ。

ライブのお店をやっていると本当にそれがよくわかります。

 

たとえば、「誰かにどんな音楽を聴いているの?」と聞かれたとします。

で、「私はジャズが好きです」とか「ブルースばっかり聴いてます」とか「古いロックが好きです」はよくあります。

ですが、「歌謡曲が好きです」はあまり聞きません。

 

いやいや、そんなはずないのです。

 

何しろかつて日本で一番売れていたのは歌謡曲ですので、間違いなく一番聴かれているはず。

今でもジャニーズ系とか好きな方は圧倒的に多いですし。

 

ではなぜ「歌謡曲が好きです」と言う方が少ないのでしょうか?

もしかするとこういうことかもしれません。

 

たとえばいくらブルースが好きでも、小学生の時からブルースにはまっていてそれ以外聴かないという方もまずおられない。

ゆえに、幼い日には歌謡曲は何気なく聴いていたけれど、ある日、何かのきっかけである音楽や、あるミュージシャンと出会い、そっち方面がだんだん好きになっていく。

多くの場合はそんな感じなのだと思います。

 

エレキサウンドにしびれたとかも(笑)。

 

ところがです。

 

当店においては普段は違うジャンルをやられている方々が、「歌謡曲を歌うのが楽しい」ってなりまくってきたのです。

たとえば、20年以上ずっとライブがソールドアウトの「Double-Voice」もオリジナルを歌っている杉原てつさんと近藤ナツコさんがフロントですし、「真城めぐみ(vo)とシルバニア・ファミリーズ」の真城さんもルースターで初めて歌謡曲を歌ったそうです。

 

それだけではなく、これまで私もいろんなジャンルの方々をボーカルに迎え、歌謡曲を演奏してきました。

それがどうしたことかみんな楽しそうなのです。

 

1週間後にライブが迫っている我が鶏さまKINGSの7人目のボーカリスト、森下亜希子さんもそのひとり。

彼女はブラジル音楽を歌っておられる方なのですが、昨年12月にがっつり歌謡曲だけのライブをやってみてすっかりハマってしまったのでした。

 

しかし、なぜみんなハマってしまうのでしょうか?

 

先ほどのたとえでいくと、何かのきっかけで自分の好きなジャンルが決まっていったわけですが、歌謡曲はその前によく耳にしていたり、テレビで一緒に歌って踊っていた音楽。

その頃の自分に回帰するとでも言いましょうか?

 

懐かしさと切なさと楽しさと心強さとが全部一気にきちゃう、そういうことなのかもしれません。

そして客席におられるお客様もみんなそんな顔をされています。

 

ライブハウスに通っているお客様方ですから、やはり同じようにそれぞれ今は好きなジャンルがあるはず。

ですが、そこも原点回帰しちゃう。

 

「懐メロ」と片付けてしまえば、そういうことかもしれませんが、ライブですからやはり一体感がありますゆえ、楽しさも倍増といったところでしょうか。

 

というわけでみなさまもぜひ一度、ルースターに脚を運んでみませんか?

1週間後の2月6日に歌われるのは森下亜希子さん。

 

森下さんは、かの松原正樹さんの35周年ライブにおいて"松原ワークスメドレー"で様々な楽曲を自身の歌にしてしまう歌唱力を披露されたお方でもあります。

 

実際、私もその歌唱力には轟き、いや驚きました。

本番の日が実に楽しみでございます。

 

2/6(月) 荻窪ルースター

全力・昭和歌謡と洋楽でSHOW

OPEN 18:30/START 19:30

CHARGE:3500円+オーダー

出演:

森下亜希子(vo) with 鶏さまKINGS…長澤紀仁(g) 赤石香喜(pf) 岩佐真帆呂(sax) マツモニカ(hrm) ぶちかま志郎(b) 大西英雄(ds)

ご予約は【ライブの日付・氏名・人数】を明記の上、rooster@mvc.biglobe.ne.jpまでメールをお願いします。