こんにちは。小川孝史です。
作者の実体験をもとに作られた漫画ですが、現代風にあわせた設定をしています。
東京都狛江市で暴走族の特攻隊長であった17歳の主人公井口達也が抗争で警察に逮捕されて少年院に入れられ、半年後に少年院から出てきたところから物語は始まります。出身地の狛江市以外の場所で暮らすように保護観察官の監視下で出院が許され、1年間まじめに働けば保護観察が解けるという約束のもと、叔母夫婦の焼肉店にて住み込みで働くことになります。
しかし、タバコを買いに行ったコンビニで、西千葉を拠点とする暴走族斬人の副総長の安部要と喧嘩をしてしまいます。その結果、安部要とは意気投合して親友同士となります。保護観察中なので、喧嘩をしても他言しないように安部要と喧嘩をするという発想が面白く、また相手の安部要もメモを手渡すといった緊迫した中にもほのぼのとした掛け合いがあり作者の性格が垣間見えるようです。
結局、保護観察中にもかかわらず、流山市を拠点とする暴走族爆羅漢との抗争、暴走族斬人のライバルである暴走族狂乱鬼の決起集会に巻き込まれて安部要との関係に悩まされるといった展開になります。
この漫画は、実体験をもとに作られていることから、ある程度の事実を基に実際の不良の目線から書かれた私小説のようなものですので、ぜひ一度読まれることをお勧めします。