（体験記）整形は「顔を治して」「心を壊す」行為。相談をいつも受けています。前編

私は基本的に過度な美容整形に反対しています。もちろん、この「過度」という部分が人によって違うから問題が起きてしまうのですが、整形を受けて今でも依存してしまっている方のことをお話ししたいと思います。

この女性（２６歳）さんは、私の社団法人に去年から相談をいただいているのですが、その内容というのは、

「整形がやめられない」というものなのです。

彼女が初めて美容整形をしたのは２０歳の時で、自分の中でコンプレックスだった目を大きくする手術をしました。手術後は気持ちが晴れたように感じて、毎日が楽しかったのですが、ある日いつものように鏡をみていたら思ってしまったことがあったのだそうです。

それは、「私ってまだまだブスだよね……」と。

そしてまた新たに整形を受ける計画を立てて医師と相談したのですが、今度の整形は顎を削ったり鼻を高くしたりと、なかなかの大手術。さらには、費用も高額のため、今の事務の仕事では今後のメンテナンスも考えて払っていけないと判断。そして彼女は風俗に勤めだしました。

数ヶ月後、実際にその手術を行い、自分が描いていたものに近い見た目になりました。

が、ここからなんです。

風俗の世界にも足を踏み入れていますので、当然ライバルもいます。その中で、もっと稼ぐには綺麗にならないと！と更なる整形を考えるように……。

気がつけば、その不安を埋めるためにホストクラブで褒めてもらいたくなり、それにはお金もかかり……と負のスパイラルに入っていくことになりました。しかし彼女、自分ではこの状況が負の連鎖に入ってしまっているとは思っていないのでした。

後半へ

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