なんとかという一般社団法人の女性が、渋谷や新宿で夜行く場所がなく?徘徊している少女を救いたいということで、無料で利用できて、飲み物などをもらうことができる移動式のバス的なものを作ったのだそうです。
これに対して、「素晴らしい」的な意見がされていますが、私は全くの「逆」。
人というのは、「居心地の良い場所」へ行くようになっています。
例えば、フローリングの部屋の一部にベッドがあれば地面でなくそのベッドで寝ますよね。
これと同じで、徘徊する子たちは、まず、家に居たくない、だから「とりあえず」街に行く。で、そこで犯罪に巻き込まれたりするわけですが、それは本人たちが「家より街」を居心地が良いと感じているからです。
で、そこで現実を見て、案外街でフラフラするのって楽しくないぞ? と感じ始める。
そこへ、このような居心地の良い場所を作ってしまうとどうなるでしょうか?
そりゃあもちろん、そんな街の中に出現する居心地の良い場所、つまりは「それも含めて外」が楽しいと感じてしまうんです。
こんなことをするのだったら、夜の街は危なくて、つまらねえよ、と教える方が絶対にいい。
まあ、この企画をした女性は正直、話題性を「ビジネスに」という考えであって、本当の意味で救済になるなんて思っていないのでしょうけれど、あまりにも稚拙で安直なやり方です。
そして思うのですが、これって今の時代、ちょっとした誘拐とも捉えることができると思うんです。
だってね例えば、18歳未満の子を善意であっても親に無許可で家や車に乗せて保護したつもりでも「誘拐」として逮捕されるのですから、この境界線は微妙です。
私は個人的に、こういった見せかけだけの綺麗に見える偽善がすごい苦手。
そして、これに賛同している人、もっと深読みして考えてみてくださいね。
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