タレントの伊集院光さんがご自身がやられているラジオの共演者さんに対して、パワハラと取れる言動を行っていたという報道がありました。

 

私、伊集院さんのラジオが5年前くらいからですがすごく好きでして、ほぼ毎週欠かさず聞かせていただいています。

 

そして伊集院さんから感じるのは「完璧な細かさ」なんです。

 

これは悪い意味ではなく、言い換えるとプロ意識、プロとしてのレベルの問題になってくるのですが、これが非常に難しい部分……。

 

例えば、プロ野球の一流の選手にプレイを教えてほしい!という草野球レベルの人が(すごい人もいますが)いたとします。そして教える方法ですが、全て優しく、言葉も大きくなく、ふわふわの感覚で教えるなんていうことは逆に言えば本気で教えていることにならないとプロの人は感じると思うんです。

 

おそらくは芸事、歌舞伎や歌、芸人、職人、落語の世界でもそうですよね。

 

ある程度の厳しさというのは、言い換えれば愛です。

 

言ってしまうと、それだけ教える人もエネルギーを使って、時間も使って情熱も使っているということ。これ、本当にどうでもよかったら、何をやっても、はいはい、いいんじゃないですか。で終わります。でも愛情がある、期待があるからこそ教える側にも熱が入る。そしてその表現方法はそれぞれある訳です。

 

なのでそれをパワハラと受け取ってしまう人も、今の時代出てくるのもわかります。

 

私は伊集院さんのラジオ(だけですが)をお聞きしていると、伊集院さんは他人にだけでなく、自分にも厳しい方のように感じます。

 

パワハラって、立場を利用して弱者を攻撃する。のような部分が大きいと思うのですが、伊集院さんの場合、そうじゃないように感じるんですよね……。

 

難しい時代です。

 

大事なのは変わってくこと、変わらずにいること。

 

この矛盾の隙間に気がつけるかどうかですね。

 

 

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