先日、私有地の林に入ってクルミを採取した男性が逮捕されました。
罪としては、窃盗になり、不法侵入にもあたるようです。
今の日本では基本的に誰かの私有地ではない土地は存在しません。
近所の山でも、林でも、森でも、誰かの（国の場合もある）私有地なんです。
つまり、これを突き詰めていくと、よくお年寄りが山菜やキノコ等を採種しに山へ行きますが、これは違法であって「窃盗」なんですよね。（許可を取っていれば別です）
これはもっと突き詰めていけば、子どもがその辺の林でドングリを拾ったり、昆虫採集をしても窃盗に該当するということ。
もっともっと突き詰めていけば、有名なテレビ番組、「水曜どうでしょう」で、鳥取砂丘の砂を持って帰ってそれが問題になってその回は放送できなくなっているように、「これくらいいいだろ」もすべてアウトになる。
つまり、やりようによっては、砂を踏んで、靴底についた砂をその私有地から外に出してしまった時点で窃盗とも言えるかもしれない。言われてしまう可能性がある。
なんだか世知辛い世の中ですが、私は、そこが誰かの私有地だったのならば、私有地だということを示す何かを提示していない方にも問題があると思うんです。
もちろん窃盗や、不法侵入してしまう方も悪いです。
が、例えばこれが民家だとして、鍵も開いていて、誰もいない、となると入ってしまう、自由化と思ってしまう可能性が出てくる。
最後はモラルの問題になりますが、そのモラルも人それぞれであって、ドングリ何個からが窃盗か？ のような定義もない以上、入られる方もそれなりの防御をするのもまたモラルな気がします。勘違いしてしまう人を減らすという意味でも。
これからの季節、お年寄りは秋のキノコとかを採りに行くと思いますが、どうなるのでしょうか？？
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