昔の正統派アイドルのような立ち位置を貫いておられた渡辺麻友さんが芸能界を引退されるのだそうです。
AKBグループは苦手ですが、渡辺さんの貫き方は個人的にすごく好きでした。

そして、ここで改めて「芸能界って何?」を考えるタイミングに来ている感じがします。

世間、メディアでは「芸能界」という言葉を使う際、実はもう「なんとなく」になっている自分たちに気がついています。
これ、どういうことかと申しますと、例えば昔はテレビとかラジオ、雑誌などに頻繁に出ている人を「芸能人」つまりは「芸能界にいる」と呼んでいました。
が、今の時代はどうでしょうか? 石を投げればアイドルに当たると言われるくらい、タレント風の人が増えています。
これは別に悪いことではなく、ネットがもたらした新しい形ではあるのですが、
そうなってくると例えばユーチューブやSNS等で知名度を上げた人は芸能人(芸能界)と言えるのでしょうか?

だって、やっていることは今までのいわゆる芸能人と同じですよね。
そう考えていくと、私はもう「芸能界」なんて実は世の中に存在しない。と考えています。
そもそも、芸能人かそうじゃないかの明確な線引きなんてありませんでしたが、ネットの恩恵かデメリットだかはわかりませんが、その境界線はほぼなくなった。
渡辺麻友さんの引退に、ウーマンラッシュアワーの村本さんが、「天才が芸能界から去った」と書いていますが、もうこの発想自体が古いような違和感がありました。そして、そもそも村本さん自体が、いわゆる芸能人とは違った行動を自ら選んでしているような気がするんですよね……。

これは何回か書いてきましたが、突き詰めると芸能人なんて全部「自称」。
そうかどうか、本当に「芸」があるかを判断するのは周囲なんだと思います。

 

 

まじかるクラウン 執筆活動情報 まじかるクラウン
 
 
 
 
 
 
 
星 小川満鈴への講演・執筆・出演等のお問い合わせはこちらにお願いいたします。