芸人さんやタレントさん、歌手等の基本フリーの方々(事務所に所属していても歩合の場合は)が国や事務所、そして個人レベルでコロナで食べていけなくなって、助けてくれ的なことを発信したりしていますが、
「自分でそんなことも想定していなかったの?」って私は思ってしまう部分があるんです。
だってね、例えば、もちろんコロナは世界的な未曾有の災害です。が、芸人等として生きていくことって、常に同じような威力を持った壁にぶち当たる覚悟をしてその職業に夢を感じてやっているわけですよね?
例えば、ある映画の主役が決まったとします。主役級の場合は、ほとんどが「もしも」のために「代役」をある程度想定しておくものですが、正直、その「代役」の方は、心のどこかで、「主役に何か起きろ!」って思っているはず。というか、それくらい思っていないとダメだと思うんです。場所の取り合いなのですから、お人好しじゃやっていけません。
それくらいの覚悟を決めて、想定してやっている「はず」なのに、いざこうなると「助けてくれ!」って、ちょっと違いますよね。別に芸能界なんて突き詰めれば正直、衣食住には何の必要もないのですから……残念ですが。
娯楽というのは、個人差はありますが、一定の水準の生活があってこそ改めて存在するもの。
極端な話になりますが、戦争中の兵士達が、持ってきたボロボロのトランプや石などで自分たちでルールを決めたりして遊ぶのは、それしか「今」はないから。
でも日本の普段は遊びに囲まれているくらいの娯楽満載の国。国だった。
それがコロナでこうなって、原始時代というか、まるで戦時中のように娯楽から遠ざかってしまったし、それが今は正解でもある。
だから、基本平和の上にある「芸能界」は必要なくなった。その自分たちの立場を理解していなかったのか。
適材適所、需要と供給という言葉があるように、いらないものは瞬間的にでも「淘汰される」もの。
普段自分の好きなことをやっている「代償」というのは受ける必要があって、それでも曲げなかった、やめなかった人はもっともっと後々に強くなるのだと思います。
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