最近、沖縄県で保育士さんがあまりにも給料が安い! ということで月に12万円(手取り)だということを告白し大きな話題になりました。

まず、この問題や金額を考える前に「沖縄」という土地柄を考えなくてはいけないと思っています。
例えば、日本の物価と途上国の物価、収入をそのまま比べても意味がないように、日本の中でも物価や給与の差は土地によって必然的に変わってきます。という中で、沖縄は東京と比べてしまうと全体的な給与が低いので、それは大前提で、東京の保育士の給与は物価に比例して高くなっています(あくまでも沖縄に比べて)。

私の友人にも保育士の方がいますが、お那覇市、ではなく、お話を聞くとやはり相当に大変な仕事なのだそうです。

時間外に残業代もつかない業務(業務と言っていいのか……)は当然のようにあり、家に持ち帰る(これももちろん無給)仕事も当たり前のようにあるのだそうです。

今回の保育士さんの給料が安いことに関しては色々な意見が飛び交っています。
まずは「こんなに、あんなにも大変な仕事なのに……」というものが6割くらい。
私もこれには半分同意ですが、ちょっと見方を変えると、「大変な仕事」を図る基準は存在しないため、何をもって大変なのかは個人の価値観にもなってしまう側面もあります。私は大変じゃない仕事なんてないと思っていますので……。

そして、特定の学校を卒業すれば割となれる、取得できる免許と職業であることもよく目にします。これも確かにそうですよね……。

例えば、車の運転免許の取得がものすごく難しかったらその価値はもっと高いと思いますが、ほとんどの人が普通に取得できる免許ですから、持っているのが当たり前であって、そこに価値があまりないのと同じです。

職業でもモノでも場所でも「飽和状態」は値段を下げます。

野菜でもその季節に台風などで凶作になれば自ずと値段が上がります。魚でもなんでもそうですよね。職業もそれと同じ。

つまりは、もっと免許を難しくして、個々のスキルと価値を高めること。

また、そもそも子供という存在が少なければ成り立たない職業ですので(魚がいなければ漁師は成り立たないのと同じ)、その辺も目指す前に見極めることも人生にとって大事だと考えています。
とはいえ、国がもっと補填をすれば~と言ってもそれは税金になりますし、そうすると他の職業も~となりますので難しい問題ですね……。

 

 

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