相次ぐチケットの転売で国が動き、ついに法律でチケットの転売が禁止になりました。

定価から1円でも高い値段で売るという行為が続いた場合、罪になるということです。


いくつか思うところがあるのですが、まず、「続けた場合」という曖昧な部分が謎。

もちろん抑止効果を狙ったものなのはわかるのですが、このグレーな作り方はいかにも日本って感じですね……。
と、もう一つの側面として、この法律ができたからといって、別にチケットが取りやすくなることはないということです。

 

考えていただきたいのですが、まず、それぞれのチケットの数量は決まっています。
その数量に対して、変わらずにその数量を上回る人数の人が希望すれば、単純な分数ですので、全ての人に行き渡らないのは当たり前ですよね。むしろ争奪戦は激しくなるかと……。
そもそも、物の値段というのは最終的に自分が納得すればそれで良いものなんです。


例えば、100年前にコップが5円だったとします。が、もちろん物価が上がっているので、そのコップが当時5円だったとしても、今では付加価値などがついて5000円くらいかもしれませんよね。

それって、この法律が(今はチケットだけですが)普通の物にも適用されたらどうなるのでしょうか?
なんでも鑑定団的なプレミア価格なんて崩壊してしまいますよね。
過去の偉人の絵画はどうなるのでしょうか? 

おそらく描いた本人が仮に生きていたとしても、定価なんてわからないですよね???


そして今回の法律で謎なのが、例えば、チケットぴあなんたらとかのサイトや会社ではもちろんチケットを大本から安く買って上乗せして売っているわけです。

そういう業者と一般の違いはどこにあるの? 許可を取れば良いの? どうやって?
と調べていくと、何やら怪しい「団体」が見え隠れするんです……。
まるでアダルトビデオの販売許可、審査をする中抜きの天下り団体のようなものが……。

個人的な意見ですが、価値のあるものは高くなるのは必然です。

それは魚でも野菜でもおもちゃでも、全て需要と供給でできています。

チケットも別に「モノ」として自由にすれば良いと思うんだけどな……。
なんか、余計な団体が登場して、結局は今までより、しれっと普通でも高く買うことになりそうですよ……。

 

 

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