最近はeスポーツという言葉が聞かれるようになり、主に海外では大きな大会が開かれています。
一方、ゲームはスポーツではない、いやスポーツだ、という議論も同時に起こっています。
これは私の考えですが、まずスポーツの法的な定義なんてないのですから、ゲームかスポーツかどうかなんてどうでもいいのだと思います。
が、ゲームのプロが今後もたくさん生まれてもっと大きくなっていくかといえば無理でしょう。
それは実はとっても簡単な理由なのに、メディアとか業界が気がついていないのですが、「食っていけない」。
もっと具体的に書くと、「その職業で食べていけない可能性が極めて高い」というものです。
例えば、野球を例にとって考えてみます。
まず少年達はプロ野球選手を目指して少年野球を始めます(全ての子がプロを目指すわけではありませんが)。これをまず10000(1万)とします。数字で。
そして、野球が強い高校に入れる確率はその10000分の200いればいい方でしょう。
で、そこからプロになれるのはおそらく5人もいない。
しかも、プロ野球選手といっても、一軍で現役で活躍できるのはこの時点で1人いるかいないか(まあ、いないでしょう)。
つまり100000人に1人しか野球を職業として食べていけないことになります。(これはあくまでも仮説です)
が、さらにここから。
プロ野球の選手が現役で活躍できるのは、長くても35歳くらい。
そこから引退した後、解説者や監督等になれるのはさらにさらにそこから一握りなんです。
つまり、少年時代の全てを野球に費やしてきて、他のことはあまり学べないで育って、それでプロになれなかった場合のリスクはとてもじゃないですが……。
これをゲームに置き換えてみてください。
ゲームというのは野球のように永劫的にあまりルールの変わらないものではなく、常に最新の作品をやることになり、ルールも変わります。
すると、ずっと同じことをしているわけにもいかず、常に新しいものを得ていく必要がある。
しかも、将来それで食べていけるという保証もゼロ。
こんな環境、現状でゲームがプロとして広がるわけがありませんよね。
今活躍しているプロゲーマーだって、生き残る人はまあいないでしょう。
ゲームで生活できる。プロになろう! と最近は専門学校がそんな謳い文句で生徒を集めていますが、悪いことは言いません。普通の勉強もしっかりとしておきましょう。
専門学校というのは会社のようなもので、授業料を取れればなんだってやるんですから。
STARTT(スタート!)