キムタクさんご夫婦の娘さんが、エル ガール ライジングスター賞というのを受賞したそうです。
この賞は、映画業界でこれからの活躍が期待される方に贈られるというもの。
が、すごいことに、この娘さん、映画に一度もまだ出ていないんですよね。
私、昔から思っていたのですが、こういう類の「なんとか賞」って大抵が「え? あなたその業界で活躍していたっけ?」とか「好きって言ってたっけ?」もしくは「好きって言い出したの最近だろうよ……」というパターンが多い。
こんなこと、もうこすられにこすられているのであまり言っても仕方ないかもしれませんが、こういうなんとか賞というのは、そのメーカーの販促イベントの一つなので、つまりはそのイベントがメディアに取り上げられればいいんですよね。
そもそも、プロとしてプライドがあれば、今の自分にはそぐわない、と断るはずなのにね。かっこ悪いわ。
そういう時に本当に頑張っている人や、活躍している人をそのイベントの担当は絶対に探したりしていない。
小さい劇団の舞台や、お客さんが20人程度のお笑い小屋なんて絶対にこの人種の人たちは見に行っていない。
ただネットでSEOの検索数などで判断して、この人に賞出せばイベントがマスコミにこれくらい取り上げられますよ。と、代理店の能無し担当(大抵自分ではできるやつだと思っている)が、クライアントに「数字」だけで擦り寄るわけです。
こんなことしていて情けなくならないのでしょうか? 自分のやっている嘘に。
正直、こんな作業誰でもできます。そう、ただの作業なんです。
売れている、世間で流行っているものを、この店に置けばいいんじゃね? というのはバカでもできるんです。
ただ、本当に素晴らしいものなのに埋もれているものを引っ張り出してくるのはすごく大変。でも本当の価値はそこにある。
でも、こういうバカ代理店の人たちはそれをしないし、できない。
いつまで日本の広告ってこんなことを続けるのでしょうか?
だから日本のテレビコマーシャルは世界のコマーシャルコンテストで話にもならないし、レベルが低いんです。目先しか見ていないから。
クライアントさんも目先の数字でなく、本質を見抜く力を身につけていかないと、今までのように、インチキくさい広告代理店に騙され続けるだけですよ……。
STARTT(スタート!)
