5年ほど前の映像ということですが、芸能事務所の社長が当時、社員に対して接待のような席で煮えた鍋に頭を突っ込む(突っ込ませる)という、まるで芸人さんの罰ゲームのような映像がニュースになっています。
これは悪ふざけをはるかに超えた行為であって、到底許されるものではありません。
が、どんなものにも境界線というものが存在します。
今はコンプライアンスが厳しくなりましたが、例えば芸人さんがワニの目の前に顔を近づけたり、飛行機の羽根の上に縛り付けられて飛んだり、ピラニアの水槽に水着で入ったり(ピラニアは実はやり方によって安全なんですけどね)、とインパクトのある「芸」と言って良いのか悪いのかわかりませんが、そういうパフォーマンスを披露していました。
それを見て視聴者はキャッキャッと笑っていたわけです。
もちろん、熱々お風呂の場合もドライアイスを使ったり、芸人さんが演技をすることで大袈裟に見えて、実際には普通の温度という場合もありますが、中には本当に熱々の場合や、電気を流されて本当に痛かった、跡が残っているという事実も聞きます。
そう考えていくと、過去であっても、プロであっても、同じように掘り下げて訴えることが可能にもなってくるとも言えますよね。
というと、エンタテインメントとプライベートは違うだろ! と言われるかもしれませんが、私の知る限り、芸人さん同士ではプライベートですともっと過激なことをしていたりもします。
つまりは「同意があったか」が大事な論点になってきますよね。
仲の良い芸人さん同士が悪ノリやお互いの親睦を深めるという意味でするのと、命令されてイヤイヤやるのとでは大きな違いがあります。
が、これは後から「実は嫌だった」と言われればそれで終わりでもあって、人の仲は変化しますので、非常に難しい感覚でもあります。
今後は仲良し同士の悪ノリでも先に動画録画なんかをして、許可を取っている映像が必要になるのかもしれませんね。
「僕は今から、自らの意思で阪神が優勝したので川に飛び込みます! 誰の命令でもございません!」
みたいに。
STARTT(スタート!)