バナナマン日村さんの件ほか、今の時代はタレントだけでなく、人の過去を引っ張ってきてそれがあたかも今の話のように報道する手法が増えています。
これ、仮に昔のことですと明記したとしても、人間というのは結果的にそれを完全に「過去」だとは思わないんです。
ここが一番の問題。
ですが、ニュースは視聴率、ネットサイトはビュー数(それによって広告収入が入るからね)、素人も別に1円にもならないのにフォロワー数という意味のない自己顕示欲を満たすために人の過去を引っ張ってきてドヤ顔で公開します。
これってすごい気持ち悪いよね。
人間なんて過去でできているわけです。
逆に、私は生まれて一度も悪いこと、そして人に注意を促されるようなことは一切してきておりません! なんていう人間は気持ち悪い。
人間なんてある程度人に避難されるようなことをしてきた人の方が、そこから何かを学んで魅力がある人になるものなんです。
さて、ここからは今後も続くでしょう、タレント(一般人も)の過去を他人がいちいち上げて晒すというものですが、これはやられたらガンガン名誉毀損で訴えればいい。
突き詰めるとそれしかなくなってくるんです。
だって、嫌がれば嫌がるほど美味しいと思ってやる連中なんですから、最終的には法で戦うしかないでしょ?
ただ、タレントというのは自分の過去をネタにすることもあります。
が、それは自分から言うか、インタビューなどで言うから問題ないのであって、人が勝手に探って出すものとでは大きな違いがあるんです。
誰だって自分の部屋の机の引き出しを勝手に開けられるのは嫌でしょう?
でも、自分で開けて誰かになにが入っているのかを見せるのは問題ない。
こういう風にタレントの遥か過去にまで遡る時代になった背景には、芸能界が斜陽産業になってきている証拠でもあるんです。
提供するエンタテインメントでみんなが満足していればこんなプライベートに目はいかないわけですから。
芸能界も数値化すれば所詮はビジネス。お菓子や電化製品と同じ。
こんな事をメディアが続ければ、自分達が最終的に職を失うのにね…。情けない。
STARTT(スタート!)