度々話題、問題になる「チケット」の転売問題ですが、これは明確な法的規制がない限り続くとは思います。
そして、個人的にはこれが完全に悪いとは感じません。
まず、物の値段というのは基本的に自由だからです。
例えば、年に一度くらい風物詩的なものとしてメロン一個が数百万というのがあります。
これもまずはバイヤーが農家からそれ以下の値段で買ってそれに足して売っているわけです。
また、日本に入ってくるマグロも元々はアメリカのベーリング海沖などで漁師が獲った時は一匹50万くらいで買い取られ漁師に支払われます。
そして、その買い取ったバイヤーが次々にバイヤーを経由していくうちに、末端価格(なんだか悪い薬の表現みたいですが)が数千万円になっている。
でもそれに対して日本人はそれを当たり前であり、仕方ないと思って銀座で一貫数万円の寿司を食べたりもするわけです。
物の値段というのはそうやって場面や場所によって変化します。
例えばもし日本に大きな災害が起きて水不足になってしまうとします。
すると確実に水の値段は跳ね上がります。
つまりは、売る人がいてその値段を納得して買う人がいれば成り立っていますし、もっと言えば物に定価というのは突き詰めると存在しない。
もちろん多くの人に良いものが安く行き渡ればそれが理想です。
が、それは構造上絶対に存在しません。
チケットを30万で買ってでも行く人がいるならば、それはもしかすると元々の値段の設定ミスということもあるんです。
さらにさらに、なんでも鑑定団にように、昔の掛け軸やツボ。
これって定価なんて存在しませんよね。
つまり、欲しい人がいればいるだけ価値は上がるんです。
絵画なんてのも同じです。
物の需要と供給というのはそうやってできています。
ので、法的な規制ががっつりできない限り絶対になくなることはないと思います。
そして、できたらできたで、今度は掛け軸やツボ、的なものはどうなるの? となってしまうんですよね…。
笑うメディアクレイジー