ウーマンラッシュアワーの村本さんがツイッターで

障害者というハンデを持ちながらもたまらない話術で大会で優勝した芸人さんにかけて、

「劇場に足をはこんで金を落としてやれ、そうすればもっとモチベーションが上がって、幅が広がる」と発言されていました。

これは本当に大事なところで、難しい部分でもあるのですが、

テレビだけでタレントさんを見てる人と舞台、イベントを実際に見に行く人に非常に大きな差があることはなかなか理解されていません。

例えば、テレビに頻繁に出ている芸人さんが

ロフトプラスワン(新宿にあるイベントスペース)などで個人イベントをやっても数人しかお客さんがこなかったりするんです。

嘘だろ? と思うかもしれませんが、事実そうなんです。

この「ズレ」ってテレビだけを見て、ツイッターなどだけで感想を言っている人にはおそらく意外すぎて理解できないと思う。

今って一般人のツイッターの発言がニュースになって、それが民意みたいに変換されていますが、

ツイッターであれこれ書いている人って子供や浅い人も多く、あまりそういった意味のデータにはならない。

下手すると2ちゃんねる(5ちゃんねる)の人の方がそういった意味では熱くて、

芸人さんのそういった小さいライブにも実際に足を運んでいるように感じる。

そしてテレビに出ればたくさんのお金をもらっていると思っている人もいますが、

これがレギュラーや帯なら別ですが、

単発でちょこちょこ出ているくらいではバイトは辞められないような世界なんです。

ここにもズレがあります。

下手したら毎日コンビニのバイトをしている人のほうが稼ぎはいいかもしれません。

芸人さんにはネタを作る時間もありますので。

そう考えると、この村本さんの気持ちは本当に親身になって考えているからこそ出てきたものなのだと思います。

今は変わってきた部分もありますが、

芸人=テレビ でなく、まだまだ芸人=舞台 であって、

舞台だからこそできるネタ、舞台だからこそ言えることもいっぱいあるんです。

本当のおもしろさって絶対に舞台じゃないと伝わらない。

編集も入りませんし。

編集があると前後の「振り」をカットされてしまう場合がほとんどなので、100パーセントは伝わらない。

ツイッターで一般の方が「批評っぽいこと」をいうのって簡単ですよね。

アカウントを無料で作って、あーだこーだ言える。

でも本当の批評って舞台を目の前でお金を払うからこそ言う価値と意味があると思う。

旅行と同じで、行ったことないのにその場所のことを言うほどかっこ悪いことってないですよね。

それと同じです。