スティーライ・スパンのドラムレス・アルバムの意味とは。 | 小川倫生オフィシャルブログ

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ギタリスト、小川倫生の音楽日誌。

マーティン・カーシィのLPを聴いてたら、久しぶりにスティーライ・スパンが聴きたくなった。

なんといっても初期の3作がダントツにいい。

Hark! the Village Wait 、Please to See the King、Ten Man Mop。

 

 

写真の2枚、Please to See the King、Ten Man Mopのドラムレス・サウンドの異様さは衝撃を受けた。

多分人生変わった。

やはり10代での初体験の衝撃というのは歳いってからとは違いますね。

若いってすごいし恐ろしい。

 

ドラムレスサウンドといってもアコースティックなフォークをエレクトリック化するベクトルではなく、

一度エレクトリックに持っていったバンドサウンドからドラムを抜いてしまった不気味さだな。

「ポスト感」というか、、
まるでドラマーの幽霊が居るかのようなハッチングスのベースの弾き方が怖いんだなー

ドラムレスにしたのはおそらくリフを聞かせたかったのだろう。

首謀者のアシュリー・ハッチングスがトラッドフォークの持つ独特のリズム感(突如の変拍子、追加される拍子)やメロディーにどのように新しいリフやカウンターポイントをはめ込んだかをしっかり見せたかったのだと思う。
僕の想像なんだけど、この2枚のドラムレスはトラッドアレンジに於けるギターとベースのリフとバッキングパターンを実験するための装置だったんだと思う。

 

Please to See the Kingの「The Blacksmith」と「Lovely on the Water」は具合が悪くなるくらい良い(;'∀')。

 

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