素粒子のレニー・トリスターノ。レニー・トリスターノの「鬼才トリスターノ」というアルバムのA面が好きです。 50年代半ばにして多重録音やテープスピードの操作などの実験を宅録でやってるんです。 (自分の体調によって)才気みなぎりすぎでついていけない時はこの「ニュー・トリスターノ」がいいですね。 スタンダード曲のコード進行を抽出してアドリブフレーズをとっても息の長い硬質なタッチで弾いてます。 クール・ジャズの極北ですが、それの反対側から壁を破って、ものすごい熱を感じるのは僕だけじゃないと思います。 トリスターノ派というのがあってリー・コニッツやウォーン・マシュー、ビリー・バウアーがいますが、本当にこのコンセプトを引き継いでる人はいないように思います。 ところで、タイトルの「ニュー・トリスターノ」ですが、いつも「ニュートリノ」を連想してしまいます。 関係ないと思いますが、ある意味この偶然は凄い関係かもとニヤニヤしてしまいます。 スーパーカミオカンデに捉えられるレニートリスターノ。