ここ半年くらいバド・パウエルにはまっています。
バド・パウエルはそれこそ小学生のときから知っていたけど、
そのころは「クレオパトラの夢」を作った人、というくらいの認識でした。
しかし、最近たまたま彼の全盛期の演奏を聴いてぶっ飛びました。
あふれ出るパッション。
止め処も無いインスピレーション。
淀みないフレーズ。
これは音楽家としての最高の状態なんですね。
それを目の当たりにして僕の耳は釘付けになりました。
録音は1950年前後とかなり古くて音は極めて悪いんだけど、
しばらく聴いてると、そんなものどっかへいってしまいます。
それからなんだか分からないけど「バップ」フレーズが気になって、
譜面を見ながらピアノでビ・バップの曲をなぞったりしています。
あの極端に起伏の激しいメロディーが面白いです。
バルトークの弦カルなんかが好きなんだけど、
それに通じる感じもします。
上の映像は晩年のもので、全盛期のすごさは無いけど、
このライブの雰囲気がいいですね。
もう肥ったおっさんになったパウエル。
もつれ気味の演奏だけど、
さすがに苦しい人生をくぐってきた風格があります。
バウンシング・ウィズ・バドとか
パーカーのスクラップル・フロム・ジ・アップルとか
バップの真似事をちょっとピアノで弾けるようになったりしてる今日この頃であります。