お金が嫌いな人はいないと思いますが、異常に興味と執着が有り、異常な行動を執る者を銭ゲバの命式と分類するのですが、銭ゲバの命式は常に変わった行動を取るの訳ではなく、お金に絡んだ時に突然本性を現す者を、推命学では銭ゲバの命式と分類します。

 

 昭和                       70歳  女命

 

                    丙 己 戊 癸

                    寅 酉 午 巳

 

        83 73  63 53  43  33 23 13 3

        丙  乙   甲   癸   壬   辛   庚    己   戊

                       寅    丑   子   亥   戌   酉    申   未   午

 

(泰州)

 この命式は、戊と己と巳と午とが土星であり、丙と巳午寅が火星となります。

 この命式は物凄く身旺です。

 しかも、カラカラに乾いている土の身旺ですから、頑固で人の言う事を一切聞かないという生年月日だと思って置いてください。

 

 先ずこの命式を見て第一に申し上げることは、大運が若い頃に用神の運が来ていて、

常識的な人間の振りをして、恋愛結婚したとしても強烈な個性を発揮すれば、何時でも離婚となる可能性が有り、主人を追い出す可能性のある原命式です。

 

 でも、若い頃13歳から33歳までは常識が働く割合に良い生年月日の期間に成っているのですが、この時期を過ぎると我儘が抑えられず、主人を追い出して離婚になったと思うのですが。

 

 特に38歳から43歳迄の戌の大運は火局し、南方合半会も重なって如何にも為らない運勢ですよ。

 

(生徒)

 この女性は現在、自分の思いどうりに成ってくれる主人が無く、主人に成ってくれる人を探しているのですが、なかなか見つからないと悩んでいます。  

 

(泰州)

 誰と付き合っても、自分の思いが強すぎるので旨くいきません。

 

 この人の結婚は如何なっていますか。

 

(生徒)

 33歳を過ぎてから、主人を追い出したのです。

 この人は学校の事務員として勤めて居て、学校の先生であった人と恋愛して、結婚したのです。

 

 (泰州)

  如何にも23歳迄は常識的な女性の姿をしていて、23歳以降も何とか常識的な女性の振りをして行くことが出来たのでしょうが、そろそろ正体が見えてきた様ですね。

 

(生徒)

 ご主人は、校長先生まで成られたのです。

 

(泰州)

 普通ならば、それで満足がいって不満のために、離婚せねばならない様な条件に成らないのでしょうね。

 

(生徒)

 彼女は3人の子供が有ります。

 現在、男性を募集中ですが、思いどうりな男性が見つからないと悩んで居ります。

 

 最近の話ですが、元の主人が退職をして実家が遠方にあり、都会の家を置いたまま故郷に帰ってしまいました。

 すると、彼女は都会に有った元主人の家に入り込み、元主人の家を乗っ取てしまったのです。

 

(泰州)

 普通の常識では考えられないですよね。

 いくら空き家に成るからと言って、いくら子供が有るからと言って、追い出した元主人の持ち家を占領する等と言う、話は聞いたことが有りません。

 

(生徒)

 この人は、とても良い人で、社交的な人なんですが。

 

(泰州)

 最初に申し上げた様に、この人は銭ゲバの命式で、外見はどの様に見えても、お金のことと自我しかなく、たとえいかに装っていても危険な常識外の人物だと、申し上げておきます。

 

(生徒)

 この人は職業婦人型の生年月日だと思うのですが、その違いを教えてください。

 

(泰州)

 この型の職業婦人型を分類するならば、苦労性型の労働型の職業婦人に分類せねばなりません。

 

(生徒)

 13歳から33歳までは、本人さんは最高の運だったと思います。

 

(泰州)

 良く解かるように成りましたね、その通りです。

 

(生徒)

 日支に酉が着いていることは、どの様な意味に成るのですか。

 

(泰州)

 日支を夫妻宮とも言い、どんなタイプの伴侶が当るかを判断します。

 日支に用神の金星である酉が着くということは、素晴らしい主人を当てて見せる、当って欲しいと言う意味ですが、この酉は両側の火局等によって破壊されているのですから、思った様な夫には為ってくれず、それが故に主人に対して攻撃をしたく成ったのでしょうね。

 夫妻宮に用神が着いていると言う事は、理想が高すぎるのです。

 

 その上、この女性は激怒型・金銭欲型の生年月日ですから、主人となる人は溜ったものでは無かったでしょうね。

 

(生徒)

 この方は、自分の理想とする様な夫に出逢えなかったし、現在も出逢えて居ないと言って居られます。

 

(泰州)  

 そんなもの、最初から出逢える訳がが有りませんせんりません

 外見は如何であれ、その様に断言できる程の、強烈な女性です。

 

(生徒)

 実際には夫婦生活が上手くいかなくなって、離婚したと言っていたのですが、実際には自分の思いどうりにしたかったのだと思います。

 元の主人は大都会の公立の先生でしたが、後に校長先生にまで成られた方で、そんなに悪い方では無かったと思います。

 

(泰州)

 33歳以降、水星の運が来て居ましたよね。

 そこで、ボーイフレンドを造って見ようと思っても、本性は治らない女性ですから、ボーイフレンドは二度と近寄りたく無いと言って、何時も去って行ったのでしょう。

 73歳までは、その様な運勢を続けて来たのでしょうね。

 

 この人は73歳を過ぎると、本当の孤独になります。

 

(泰州)

 この人の、これからの運勢の話をしましょう。

 この人は傷官と財星を用神とし、お金の星が異状に弱く、執着心が強い性格で、意地っ張りでしたが、肉体労働型の職業婦人の生年月日で、何とか満足出来ないまでも、やって来れました。

 ところが、73歳を過ぎると丙寅の大運となり、完全に水星金星の運が切れます。

 これを考えて、今のうちに準備を確りして置かねばなりません。