久しぶりに「驚嘆」する万華鏡を見てます。
こんぱんわ。
万華鏡のように、めくるめく変化の中で生活している自分。
今年もっともビックなイベントだった、群馬県は高崎市美術館での万華鏡展クラスのイベントが来年は2箇所で
開催される可能性が80%ぐらいになってきて、現在は資料作りやら色々な準備に追われております。
そして、通常の万華鏡イベントも・・・・
もしかしたら15回開催した今年より、来年の方が多くなるかもしれない。
お蔭様で、オファーの連絡が毎日あります。
嬉しい慌しさの中で、ふっと・・・・ 思わず、仕事をサボって
最近、見てしまう万華鏡があります。
それは今年、我がヴィヴァンで開催された国際万華鏡協会全国公募展で、優秀賞を受賞された羽石 茂&泉さんによる、「アラベスク シリーズ」です。
よく、万華鏡コレクターの方や、アーティストの方々から「いつでも万華鏡を存分に見れていいですよね~」
と言われることが多いのですが、(当然ですね) 忙しくて見れないときは全く見れません(汗)
ただ、質問されることがあれば、「その万華鏡は、中はどうで、鏡の組み方はどうでこうで・・・」と、全ての万華鏡の説明をいつでもできますし、どのような質問をされてもお応えすることも勿論できます。
どんな作品でも、頭に深く残ります。
はい、ちょっと脱線しましたが、羽石さんの「アラベスク」を初めて見たとき、思わず言葉が出ませんでした。
ちょっと、見てください。
2ミラーシステムでトンネル状に見えます。
(ヴィヴァンのHP(楽天、自社サイト)のタッチャンが編集してくれる前の画像なので、横にズレテいてすいません)
「いや~・・・・な、なんて綺麗なんだろう」 とブツブツ言いながら思わず見入る自分。
本当は今年中にブログ記事にしようと思っていたネタの中で、「2ミラーの万華鏡を見ると、どうしても真ん中の鏡の合わせが気になるんだけど、どうして?」
というお客様からの質問にお応えしようと思っていたのですが、それは後日にさせていただき・・・・
羽石さんのこのアラベスクシリーズの映像を、じっくりと凝視してみてください。
円の中心点から、非の打ち所が無いほど、正確に均等に絵が分かれています。
まさに、アラベスクという名にふさわしい端正な幾何学文様。
これはスタンド付きのタイプ。
こちらは台がありますが、手で持ち上げてみることができるハンディタイプ。
このアラベスクが出来た経緯は、今年9月に渋谷Bunkamuraで一年に一度開催され、全国から万華鏡ファンが大勢集結することで知られるヴィヴァン企画のビックイベントにて、僕が羽石さんに特別展示をお願いさせていただいたわけですが・・・
羽石さんの作品は勿論どれも素晴らしい万華鏡ですが、羽石さんの万華鏡を見て僕がすぐ思ったことが
「アメリカのドライタイプの巨匠、チャールズ・カラディモス氏のようなポイント数の細かく、正確な万華鏡が羽石さんなら作れるかもしれない・・・もし、出来たらこれは凄いことになるぞ!」
思ったらすぐ言ってしまう自分。。。忙しい羽石さん、ですが僕がわがままを言ってお願いしました。
心よくご快諾していただき、そして出来たのがこのアラベスクシリーズなんです。
そして、早速先日まで開催されていた名古屋で、東海地域で最大規模の「魅惑の大万華鏡展」でご紹介させていただいたところ、初めて万華鏡を見る方から10年以上万華鏡をコレクションされている目の肥えたコレクターの方からも大絶賛の声をいただくことができました。
「鏡のカットのキレの良さ、合わせ、色の配合率・・・ この羽石さんて方・・・凄い人がまた現れましたね」
等、嬉しい声。 勿論、僕も嬉しい。
かつて、チャールズ氏と万華鏡アーティストについての心構え的なお話しをしたとき、チャールズ氏は言いました。
「万華鏡アーティストを名乗るのであれば、万華鏡を1万本作って初めてプロと言えるんだよ」
この言葉には、世界中から愛されて、ファンの多いチャールズ氏ならではの重くまた、意味の深いものだと自分の心に響いたことがあります。
そして、羽石さん。 何故こんなに完成度が高いのかと・・・・
ガラスをカットし続けてなんと20年近くのもの凄いキャリアを積んできている方でした。
いくら頭で万華鏡の仕組み、原理が解っていても・・・ なかなか出来ない。 もし、誰もが出来るのであれば氾濫しているわけで。
「熟練が織り成す、まさに「匠の技」が一本一本の万華鏡に集約されているんだな。」と、改めてこのアラベスクを見ていて、ただただ驚く自分がいます。
どうぞ、じっくりとアラベスクシリーズの内部映像美を見てみてください。
ごめんなさい、ボキャブラリーがないので一言 「凄い」
このポイント数。 この正確な細かさ。
恐ろしいほど正確で、繊細な細かさを作れるので、どのポイント数でもパーフェクト。
先日の名古屋でのイベントの初日に、わざわざ大阪から来ていただいたコレクターの方が・・・
「この羽石さんの万華鏡を見れて、来た甲斐がありました」
そして、広島でも来年開催するのに、広島から来ていただいたコレクターの方が・・・
「ゴーさん、羽石さんて人の万華鏡が気になって来たけど、全部欲しくなるね。 広島の人にももっと見せたいから絶対紹介して!」
などなど、嬉しすぎます。
今回は羽石さんの特集になりましたが、ヴィヴァンが紹介させていただく万華鏡アーティストの方のレベルは皆様非常に高く、一生懸命作られた「美」を一生懸命にご紹介させていただくのが自分の使命である。
と、改めて実感する今日この頃です。
さて、、続きを見るかな(・∀・)
(現在、新作のアラベスクが入荷中で、銀座ヴィヴァンでも勿論ご覧になることができます)