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偶然にも同じ猟場で狩りをしている狩人2人が居た。

二人は、「何所か同じ匂いがする」
そう感じ、「夏の終わり」に落ち合う事を約束した。



秋の気配がするこの晴天の下に狩人二人は揃った。


 
二人とも道具を見てこの出会いは”偶然”では無く、”必然”ではないかと感じていた。

人は二人を「独特」だと言う。

そんな独特な感性を持った二人は、今初めて同じフィールドに立ち、互いの狩りの様子を伺う。

互いに牽制し合い手の内を見せずに居た二人が、本気で狩りに走った時、二人はこの出会いが「必然」で有る事を確信する。


同じ空気感、同じ間合いの取り方に、「気持ちよさ」すら感じていた。







そんな中感じた、大きな生命。


相手は、大胆かつ繊細に小さい命を取り込もうと狙っている。






高鳴る鼓動とは裏腹に、狩人二人が選んだ選択肢は「待つ」。


そして、立ち位置、手に取ったルアー、投げ入れるタイミング。
どの一つもズレず二人の意見が一致した・・・・・・・・



そして出たもう一つの「必然」。
 
3尺を優に超えていた。

この魚は何年生きて来たのだろう・・・・・・・・・

 
そして、この大きな眼で何を見て来たのだろう・・・・・・


  
大きな命を支えるこの手は震えていた。

大自然で長年育ったこの魚体は、狩人二人には大き過ぎる程の命だった。

実に感慨深かった・・・・・


この魚は二人の魚。
どちらが獲ったでは無い。

そう思えた一瞬であった。



 

古くからの友人のように笑い合う狩人二人に、もう壁など存在しなかった。
この二人がもたらした「必然」は今後も続く事だろう・・・・・・