「旅行」ではなく「リトリート」での利用 | 男鹿萬盛閣つれづれ日記

男鹿萬盛閣つれづれ日記

秋田県男鹿半島にある温泉旅館「男鹿萬盛閣」の女将から、いろ~んなことをつれづれに発信していきます。観光のことやお天気のことなど、ご質問もお気軽に!

男鹿は観光地なのでご旅行にいらっしゃるお客様がほとんどです。水族館やなまはげ館、今の時期なら紫陽花寺。男鹿だけでしか体験できない文化や人、海と山の自然を眺めるのでも旅行に来たーという感じがすると思います。

 

それとは別に、当館では定期的に「リトリート」にいらっしゃるお客様がいます。普段、生活している場所から離れて心身を「デドックス」「リフレッシュ」するための時間をとる、過ごし方です。

 

スマホやタブレット、Wi-Fiの普及などで常にいつでもどこでも誰かや何かとつながっている状態の日常。全力投球だからこそ、解放されたい!と感じるのは当然だし必要。それがあるからこそ保てているってこと、あると思います。

 

こんな遠いところまで来たんだし初めての土地だし、もったいないから思いっきり観光を詰め込んだスケジュールを、というのも楽しいけれど、たまには、思い立って新幹線や飛行機に乗って、朝からビールを飲んで、コトコト男鹿線に揺られて、のんびり路線バスに乗って、(えー!こんな遠いところだったの)みたいに心の中で思いながら爆  笑、温泉に入ってご飯食べて、気が向いたらなまはげ太鼓でも見に行って。

 

なまはげシャトルはネット予約であれば前日の21時までOKなので、帰りちょっと時間あるなーと思ったら夜のうちに予約しちゃって、なまはげ館となまはげ伝承館、真山神社という、男鹿だけでしか体験できないなまはげ空間に立ち寄ったりして。心身を浄化させる時間だから写真なんか一切撮らなくていい。なんなら、どこにも寄らずにただただ時間を過ごしてもいい。

 

地方の旅館ってこういう時にぴったりです。ホテルだと食事をとるのに外に出なきゃいけない。ルームサービスもあるけど、たぶん、旅館で一泊二食で予約したほうがコスト的にも抑えられる。ホテルは人の行き交う場所にあるので外に出たら人の流れがあるけれど、地方は外に出ても人っ子一人いないこともざら。ご飯の時はメニューがもう決まっていて有無を言わさず出て来ちゃうから、自分で選んだり悩んだり考えたり気を遣ったりしなくてもいい。

 

でも、ダラダラし過ぎちゃうと逆にストレスになりそうですよね。いっそのこと21時には寝ちゃって、朝一で温泉入って、お散歩なんかしちゃったら爽やかすっきりかな。

あー。こんな記事を書いちゃうということは私自身がリトリートしたがってるのかも!!!